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いつ点検を行えばよいか Time to Inspect
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年10月号
p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
監督者はいつ安全、衛生、環境の点検を行うべきなのだろうか? 監督者によっては「毎月第3金曜日」のように答えるかもしれない。おそらくより適切なのは、「担当部署を通るときはいつでも」という回答であろう。監督者が目標とすべきは絶えざる点検であり、担当部署のすべてのメンバーが仕事上の危険・有害要因について常に警戒している必要がある。点検でチェックすべきこととしては、整理整頓、修理日や保守日、不適切な手順が使われていないかどうか、などがある。
絶えざる点検に加え、監督者は少なくとも月1回、または基準の要件に従って、定められたとおり正式な点検を実施する必要がある。一般に、あらかじめ予定を立てて実施する点検には次の3つの種類がある。
1. 定期点検。特定の項目を対象に、毎週、毎月、半年ごとなど、一定の間隔で実施される点検。
2. 間欠的(臨時)点検。不定期に実施される評価。間欠的点検は、担当部署にある機械と同種の機械を設置している別の部署で災害が発生した場合などに実施される。
3. 総点検。定期点検の対象から漏れている範囲をすべてカバーした点検。たとえば、駐車場、歩道、フェンスなどが対象になる。
施設をどれくらいの頻度で点検すべきかは、次の5つの質問に対する答えをもとに決める。
1. 点検が義務付けられているかどうか。一部の装置については、規制、製造元の指示、又はOSHAなどの政府機関によって点検が義務付けられている場合がある。このような装置の点検については、文書化されている必要がある。
2. 問題発生時に大きな損失が生じるかどうか。損失としては、人的損失をはじめ、装置、施設、製品、サービスに関する損失がある。たとえば、天井クレーンの滑車のワイヤロープの摩損は、手押し車の車輪の故障よりはるかに大きな被害をもたらす可能性がある。したがってワイヤロープは、手押し車より頻繁に点検する必要がある。
3. 従業員が負傷する可能性はどの程度高いか。点検項目または重要部品が故障した場合に、どれだけの従業員がどの程度の頻度で危険にさらされるかを考える。たとえば、常時使用する階段はめったに使わない階段よりも頻繁に点検する必要がある。
4. 点検項目または部品が危険性を持つまでの時間はどれくらいか。頻繁に使用する装置や工具の磨耗は、そうでないものに比べて早い。また同じものでも、置いてある場所によって損耗の度合いは異なる。
5. 過去の故障の記録はどうなっているか。保守・製造記録と災害調査報告は、点検項目の故障の頻度と、故障の結果どのような負傷、損害、遅延、操業停止が生じたかについて貴重な情報を与えてくれる。
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