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オン・ザ・ジョブ・トレーニング On-the-job training
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年4月号
p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)は、訓練期間中も労働者が生産力になるという理由で広く活用されている。ただし、OJTについては次の3点を考慮する必要がある。
- 指導者が仕事の内容を完全に把握しており、安全意識を持った労働者であると同時に、指導者として高いスキルを身に付けていなければならない。
- すべての労働者に対して同じように訓練を実施し、最も安全かつ最も生産的な方法で作業を遂行できるようにする必要がある。
- 指導者と訓練を受ける労働者は、訓練対象のテーマを完全にカバーできるだけの時間を与えられなければならない。
OJTの1つの変種としてジョブ・インストラクション・トレーニング(job-instruction
training: JIT)がある。JITは4点法(four-point method)とも呼ばれ、指導は4つのステップに分けて行われる。
1. |
準備。指導者は労働者をリラックスさせる。指導者は仕事について説明し、労働者がテーマについて現時点で持っている知識を見極める。適切な学習環境と労働環境の準備もこのステップに含まれる。 |
2. |
実演。指導者は作業プロセスの手本を示す。訓練を受ける労働者は、作業のしかたをよく見て質問をする。指導者は順序正しく作業の手順を示し、重要なポイントについてはもらさず強調しておく必要がある。 |
3. |
実施。労働者は、指導者が注意深く監督する中で作業を行う。指導者は、作業のやり方に間違いがあれば指摘し、さらによかった点についても取り上げる必要がある。訓練を受ける労働者は、現在行っている作業のステップについて説明する必要がある。こうすることで、労働者は作業を遂行できるだけでなく、どのように、またなぜ、作業をやりおおせることができたのかを理解することができる。このステップは、労働者に十分な能力が備わったと指導者が判断するまで続けられる。 |
4. |
フォローアップ。指導者および/または監督者は、労働者の作業の様子を監視し、指示どおり作業が行われていることを確認するとともに、労働者が抱いた疑問があればそれに答える。 |
NSCによれば、この訓練法には次のようなメリットがあるという。
- 個人指導により、労働者のモティベーションを容易に高めることができる。
- 問題が起きたときに、指導者がすぐ問題を特定して直させることができる。
- 実際に使用する装置を使って本番と同じ作業を行うので、訓練の結果を即座に評価することができる。
- 訓練は実践的で現実的であり、実演も実際の作業条件の下で行われるので、労働者も質問しやすい。
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