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毒素を家庭に持ち帰らない Avoid taking toxins home
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年2月号
p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
労働者はさまざまな形で職場から家庭に危険有害物質を持ち込む可能性があり、それと知らずに家族をこれらの物質にさらすことがある。これは、呼吸器障害や神経痛性障害、命にかかわる中毒など、さまざまな健康上の問題を引き起こす可能性がある。
NIOSHでは1990年代に「家庭への毒素の持ち込み」の問題について調査を行った。この調査では、世界28か国と米国内36州の事例が取り上げられ、対象となった物質、産業、職業も多岐にわたった。
暴露
NIOSHの調査報告書によれば、労働者は以下に示すようなさまざまな形で家族を危険有害物質にさらす可能性がある。
- 作業衣。ベリリウム、鉛、農薬、およびその他の化学物質は、いずれも衣服に付着した形で家庭に持ち込まれている。洗濯機や乾燥機も汚染される可能性があり、そうなると洗濯をする人やほかの衣服も汚染される。
- 農作業。農作業が行われる場所で生活している家族は、農薬、腐食性物質、およびホルモン類似化学物質にさらされる可能性があり、これらの物質によって汚染されたり、アレルギー反応が出たりすることがある。
- 工具と器具。手持ち工具や器具に付いた水銀、農薬、PCB、および放射性物質によって、家や車輛が汚染される。
- 家庭に持ち込まれる作業用具。汚染されたバッグ、ぼろ、ドラム缶、廃材を家庭に持ち込むことによって家族が汚染される。
- 家内産業。自宅が作業場になっている場合、アスベスト、鉛、パラチオン、水銀によって家が汚染される。
- 労働者の身体。労働者の手が家族を危険物質にさらすことがある。
予防
家庭への毒素の持ち込みを防ぐ最も良い方法は予防である。次のことを労働者に教育する必要がある。
- 適切な安全対策に従って暴露を減らす。
- 汚れた衣服は作業場に置いたままにする。
- 着替えてから職場を離れる。
- 通常の衣服は作業衣とは別の場所に保管する。
- 職場を離れる前にシャワーを浴びる。
- 工具、容器、または同種の用具を家庭に持ち帰らない。
- 作業衣は別に洗濯する。
- 家族が作業区域に入らないようにする。
家庭への毒素の持ち込みについて詳しくはwww.cdc.gov/niosh/topics/hometoxを参照のこと。
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