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ニュース要約
News Briefs

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年1月号 p.4)
(仮訳 国際安全衛生センター)



ワシントン州、エルゴノミクス基準を廃棄

 ワシントン州の有権者はイニシアティブ841(Initiative 841)に賛成票を投じた。これにより、度重なる訴訟や何年にもわたる議会での攻撃にも耐えてきた同州のエルゴノミクス基準も、廃棄されることになった。
 イニシアティブ841は同州の建築・産業協会(Building and Industry Association)によって後押しされていた。同協会は、投票を実現させるために署名集めをするスタッフを雇う一方、大金を投じて、エルゴノミクス規則は雇用に対する脅威だとするTVキャンペーンを展開していた。投票の結果、イニシアティブ841は53%の賛成票を獲得した。
 ワシントン州のエルゴノミクス規則はこの7月に発効することになっていた。同州のエルゴノミクス規則は、OSHAおよびノース・カロライナ州の規則が消滅して以来、国内で唯一残っていたエルゴノミクス関連規則だった。

EPA、有害廃棄物規則を修正

 環境保護庁(EPA)によると、2003年10月20日に同庁が発表した有害廃棄物の管理に関する法律の修正により、100万トンを超える有害廃棄物のリサイクルが容易になるという。
 EPAによれば、法律の修正によって、推定10億ドルにのぼる金属や溶剤その他の使用可能物質の回収が可能になり、自然資源の利用とこれに関連する汚染の発生を抑えることができ、エネルギーと水を節約できるという。
 詳細についてはwww.epa.govを参照のこと。

反復作業は骨にダメージを与える可能性があるとの調査結果

 テンプル大学の最近の研究が明らかにしたところによると、反復的動作の多い作業は、手根管などの作業関連性筋骨格系障害のリスク要因であり、骨にダメージを与える可能性があるという。
 研究者らは、ラットに繰り返し身を伸ばして物をつかむ動作をさせ、ラットの行動を分析した。その結果、動作を始めてからわずか3〜6週間後に骨組織の損傷が始まることがわかった。論文の主執筆者アン・バーは、この実験結果から、障害発生後早い時期に手を打てば損傷の拡大を防げる可能性がある、と主張している。
 この研究は、『Journal of Bone and Mineral Research』(Vol.18, No.11)に発表された。