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5分間の安全ミーティング:
クルマをバックさせるときの注意

Five Minute Safety Meeting: Be clear when backing vehicles

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年6月号 p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)



 駐車位置からクルマを出したり、私道から出たり、混雑した場所から抜けたりするときなど、従業員の日常の運転業務の中でクルマをバックさせる機会は多い。そして、バックさせている間に何かにぶつかることが物損事故の主要原因を占めている。ぶつかった相手が物ではなく人だったら、悲惨な事故になりかねない。
 インディアナ州ウェスト・ラファイエットにあるパーデュー大学のマイケル・L.ファンク(Michael L. Funk)運輸サービス局長が提案するいくつかのテクニックを従業員に教えると、後退時の事故の可能性を最小限に抑えることができる。これらのテクニックは何度か繰り返して実行するうちに習慣になるので、従業員が重大な事故を引き起こす可能性も大幅に減る。
  • あらかじめよく考えて、できるだけバックしないで済むようにする。可能な場合には、あとでクルマを出すときにバックしなくて済むような向きに駐車する。どうしてもバックする必要がある場合、可能ならバックさせてからクルマを離れる。
  • バックさせるクルマに乗るときは、クルマの後ろをチェックし、バックの最中にほかのクルマや歩行者が後ろに近付かないかどうか確認する。バックするときの通り道に障害物がないことを確認する。
  • リアウィンドウ(またはミラー)に霜、雪、またはその他の物質が付着していて、バックするときの通り道に障害物がないことを実際に目で確認できない場合には、決してクルマをバックさせてはならない。
  • 運転席に座ってエンジンをかけ、ギアを後退位置にしたら、後ろを向いてクルマの通り道に障害物がないことをもう一度確認する。大きな車両では、左右両方のサイドミラーを使って後部を確認する。
  • クラクションを1、2度鳴らし、これからバックすることを周囲の人に知らせる。
  • バックの最中はミラーをよく見るか、または後ろを向く。