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ニュース要約
News Briefs

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年5月号 p.4)
(仮訳 国際安全衛生センター)



洗眼基準の更新

 今回更新された緊急時の洗眼・シャワー設備に関する米国標準規格(ANS)は、きわめて重要なこの設備の設置、正しい機能、および必要になった場合の適切な使用を促進するものである。
 この規格ANSI Z358.1-2004で取り上げられているのは、配管式と自給式のシャワーおよび洗眼器、洗眼/洗顔設備、一体型装置、個人用洗浄装置、および手持ち式ドレンチホースである。
 1998年の規格と大きく異なるところは、配管式設備の週ごとの機能検証の根拠を示している点と、ドレンチホースおよび個人用洗浄装置が補助的設備であることを強調している点である。今回の更新では、微温流水液の望ましい温度に関して長い付録が追加される一方、設置要件に関する基準がいくつか削除されている。
 詳細についてはwww.safetyequipment.orgを参照のこと。

コンピューターの画面を見る際の視力が生産性に影響するとの研究

 コンピューターの画面を見る際の視力が適切に矯正されていない場合、そのずれはたとえわずかでも労働者の生産性に影響を与える。全米検眼協会(American Optometric Association)が発行する雑誌、AOA Journal(Vol.103, No.1)掲載の研究が、こんな結果を明らかにした。
 この研究は次のように結論づけている。
  • コンピューターの画面を見る際の視力を矯正していない場合、たとえ労働者が何も症状を感じなくても、またコンピューターの画面がはっきり見えていても、労働者の生産性と操作の正確さは影響を受けることがある。
  • 矯正時のずれがたった0.5ジオプトリー(ジオプトリーとはレンズの倍率のこと)でも、労働者の生産性は約9%、操作の正確さは38%低下する可能性がある。
 眼精疲労、頭痛、視界のぼやけ、首や背中の痛みなど、コンピューター視覚症候群(Computer Vision Syndrome)の何らかの症状を訴える労働者は10人あたり9人にものぼっており、コンピューター視覚症候群は21世紀の職場の危険有害要因のナンバーワンである。研究はこのように指摘している。