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リスクを特定して危険有害物質の危険を管理する Identify risks to keep HazMat dangers under control
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年11月号
p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
鉛のような有毒金属から発がん性の放射線まで、危険有害物質を取り扱う現場はどれも多くの危険を抱えている。こうした危険有害物質への暴露を避けるためには、作業を開始する前から適切な環境管理を実施しておく必要がある。
まず、現場の特質を把握して、その場所にどのような業務上のハザードおよび汚染物質存在の可能性があるかを見極める。ニュージャージー州サウス・プレインフィードにあるConti
Environmental Inc.のショーン・ウォーカー(Sean Walker)安全衛生担当役員はいう。「[危険有害物質を使う]作業を行うときは、自分が扱うものが何なのかを知る必要があります」
さまざまなハザードのリスクと性質を特定するには、汚染の程度を試験によって確かめ、汚染を中和する具体的な方法を考案する。危険有害物質は、有毒だったり可燃性だったり、反応性または放射性だったり、物理的または生物的なものであったりとさまざまであり、それぞれ異なる危険を有している。こうしたハザードをきちんと抑え込むには、自分が暴露する具体的な物質が何か、暴露の程度はどれくらいか、どのような個人用保護具が必要かを、労働者が知っていなければならない。
こうした要素をすべて含む計画の作成は、危険有害物質を取り扱う現場の安全プロセスで最も重要な部分である。「一般に、きちんとした安全計画を書面で作成し、適切な管理を実施していれば、危険有害物質のハザードは基本的には存在しなくなります。これらのハザードはこの管理システムによって完全に緩和されるので、あとは、ほかのどんな作業にもつきもののハザードと同じ種類のハザードが残るだけです」、とウォーカー役員はいう。
ウォーカー役員によれば、危険有害物質を取り扱う現場での事故の大半は、化学物質や病原体そのものの危険が原因ではなく、すべりや転落・墜落、設備や工具の使い方といった、機械的ないし物理的なハザードによるものだという。こうした物理的なハザードを取り除くことは、分厚い長靴のような保護服や、視界を狭める可能性のある呼吸用保護具を着用する労働者にとって特に重要である。通路に邪魔物を置かず、常に乾燥させておくことも大切である。労働者が穴のような場所に入る場合には、適切な傾斜路または手すりを設けて、そうした場所への出入りが容易になるようにする必要がある。
適切な管理を有効にしてハザードが大幅に軽減されたら、現場での作業を始めることができる。
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