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5分間の安全ミーティング:注意の必要な手の痛み
Five Minute Safety Meeting: Painful hands need care

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2004年10月号 p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)



 手が痛かったりチクチクしたりする場合には、手根管症候群(CTS)である可能性がある。ミネソタ州ロチェスターにあるマヨ・クリニックによると、手のひらの太い神経が圧迫されると手根管症候群を発症するという。
 医学的な理由は明らかになっていないが、女性が手根管症候群にかかる率は男性の3倍に達する。早いうちに診断と治療を受ければ痛みやしびれも軽減され、一般に永続的な損傷になることはない。
 手を保護すると症状が軽くなり、障害の進行を防げる可能性がある。マヨ・クリニックでは、手根管症候群による損傷を予防するために、次のことに注意するよう労働者に呼びかけている。
 力を抜く:ほとんどの人は、手を使って作業するときに必要以上に力を入れている。キーは軽く打ち、手書きで長時間作業する場合にはインクがなめらかに出てくる大きなペンを使うようにする。
 休憩を多く取る15分ないし20分おきに手を休め、手を伸ばしたり動かしたりする。振動する機器や力の必要な機器を使う場合、休憩を多く取ることは特に重要である。
 フォームに気を付ける:手首を上にあるいは下に曲げたままにしない。
 姿勢をよくする:姿勢が悪いと肩が前傾し、首と肩の筋肉が縮み、首の神経が圧迫される。これは手首や指、手に悪い影響を及ぼす。
 手を暖かくする:指が冷たいと手の痛みや凝りを生じやすい。周囲の温度を思い通りにできないときは、指が露出する手袋をはめるとよい。