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5分間の安全ミーティング:漏電から労働者を守るには Five Minute Safety Meeting: Don't let "nuisance tripping" trip up workers
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年1月号
p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
漏電遮断器(ground fault circuit interrupter: GFCI)は、電気回路の漏れ電流を検出し、漏れが大きすぎる場合に回路を遮断する装置である。作業現場では、漏電遮断器付きコンセント、携帯型漏電遮断器、および漏電遮断サーキットブレーカーの3種類の漏電遮断器を使用できる。
建設作業で漏電遮断器を使う場合には、保護対象の電気設備のできるだけ近くに漏電遮断器を設置する必要がある。非常に長い臨時配線や長い延長コードでは、拘束および誘導結合(captive
and inductive coupling)によって地絡漏れ電流が流れることがある。その際の総漏れ電流は5mAを超えることがあり、この場合には漏電遮断器が作動する。
漏電は次のような状況が1つ以上存在する場合にも発生する。
- 工具に接続されている延長電源コードが濡れている。
- 延長コード(長いもの)が巻かれている。
- 電動工具が濡れている。
- 屋外の漏電遮断器に雨や散水がかかってしまう。
- 容器と導線の間に漏電がある不良電気設備。
- 1つの漏電遮断器のラインにつながっている電動工具が多すぎる。
- 抵抗加熱器。
- 漏電遮断器の設置方法が適切でない。
- 漏電遮断器に欠陥や損傷がある。
- 高圧線のそばで発生する電磁誘導電流。
- 漏電遮断器のつながっている分岐回路に携帯型漏電遮断器を接続している。
注意が必要なのは、漏電遮断器は感電を防ぐものではないという点である。漏電遮断器は、心臓が影響を受けないように、漏電の時間を短く制限するだけである。感電の時間は約1/5,140秒(0.025秒)だが、労働者をはしごから落下させたり、その他の事故による負傷を負わせたりするのに十分な強度を持つことがある。労働者に対しては、漏電遮断器を電気的なハザードに対する適切な保護または一般的な保護とは考えず、安全のための手順をすべて厳格に守るよう強調する必要がある。
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