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職場で吸う空気
The air we breathe

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年7月号 p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)



建物に関連する疾病と症状は大部分が予防可能であり、屋内の環境が改善されれば、欠勤の減少と従業員の作業効率の改善によって、毎年数百億ドルの節約が可能になるだろう。
  これは、連邦施設審議会(Federal Facilities Council)のワークショップが出した結論である。このワークショップの答申内容は先ごろ、全米科学アカデミー(National Academy of Sciences)によって公開された。ワークショップの参加者らは、保健医療産業、教育産業、およびその他の産業がすぐにでも実施可能な現実的な行動を洗い出した。参加者らは、管理と保守の面で、関係当事者に対し、次のようなことを推奨している。

  • 屋内環境の品質管理計画とその実施手順を作成し、実施担当責任者を定める。
  • 屋内の湿気とかびを前向きに防ぐためのプログラムを導入し、湿気の問題がすでに発生している場合にはこれに対処する。
  • 建物内を禁煙にするか、または物理的に独立した、減圧した喫煙室だけに喫煙を制限し、空気を屋外に排出するようにして、屋内環境からタバコの煙を追放する。
  • 建物を監視し、清潔、乾燥、良好な換気、適切な照明、静粛、さらに温度や振動面での快適性を常に保つ。
  • 冷暖房空調設備およびその他の機械設備の保守については、設置と保守に関する仕様と適切な清掃方法を守る。
  • 少なくとも現行法規で定められている通気度を守り、建物を使っている間はこれを維持する。
  • 建物の給水系統内のレジオネラ菌を抑制する。
  • 屋内の相対湿度を70%未満に維持する。
  • 屋内温度は温熱快適性基準で定められた快適な範囲に維持する。
  • 屋内の揮発性有機化合物発生源を制限、管理、または除去する。
  • 殺虫剤の使用は最小限に抑える。
  • 室内環境品質に関する苦情処理のための報告・フィードバック体制を確立する。