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個人用保護具をめぐる障害の克服
Overcoming PPE obstacles

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年7月号 p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)


個人用保護具に関するOSHA基準では、個人用保護具の必要性を労働者に納得させることが要件になっている。監督者は、まず自分が、いつ、どのような個人用保護具が必要かを理解したうえで、個人用保護具の必要性、およびどのような場合に個人用保護具を使うべきかを、従業員に確実に理解してもらう必要がある。
  NSCによると、個人用保護具の必要性を従業員に理解させることができれば、従業員が協力してOSHA基準の要件を遵守する可能性もそれだけ高まるという。関係する従業員を当該プロセスのすべてのステップに関与させれば、プログラムへの参加意識を持たせることができる。
  多くの監督者が直面する最大の障害のひとつは、個人用保護具の着用を拒否する一部の従業員をどう説得するかということである。NSCによれば、従業員が問題にしているのが目や耳、頭部の保護具であれ、呼吸用保護具であれ、さらにベスト、エプロン、手袋、安全靴、安全ブーツといった防護服であれ、監督者が遭遇する拒否的態度の多くには共通点があるという。
  指定された個人用保護具を従業員がなぜ着用しないかを理解するには、客観的な視点で全体を眺めてみるとよい。個人用保護具が容易に利用でき、かつ便利かどうかは、考慮すべき重要な事柄のひとつである。個人用保護具は、シンプルですぐに利用でき、従業員の受けがよく、清潔なものがよい。
  個人用保護具が適切にフィットし、さらに快適であることが重要である。保護めがね、防音保護具、呼吸用保護具、エプロン、手袋、靴が、各労働者に適切にフィットするかどうかを確認する。複数のサイズと複数のメーカーのものを用意し、従業員が自分に最もフィットするものを選べるようにすれば、適切なフィットは容易に実現できる。快適でも清潔でもなく、絶えず調整が必要な個人用保護具は、誰も着用したがらない。
  次に、外見を考慮する。たとえば先端が鋼鉄製のこぎれいなモカシンではなく、大ぶりの不体裁な安全靴だったら、労働者は個人用保護具の着用をためらうだろう。最も好ましいのは、個人用保護具の選別のプロセスに労働者を参加させることである。

個人用保護具が適切にフィットし、さらに快適であることが重要である。保護めがね、防音保護具、呼吸用保護具、エプロン、手袋、靴が、各労働者に適切にフィットするかどうかを確認する。