このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
|
 |
 |
|
5分間の安全ミーティング:珪肺から自分の身を守る
Five Minute Safety Meeting: Protecting yourself from silicosis
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年6月号
p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)によると、毎日100万人を超える米国人労働者がシリカにばく露するリスクにさらされており、なかでも建設労働者のリスクが最も高いという。
珪肺は、生活に支障が及ぶだけでなく、しばしば命取りともなる肺疾患で、コンクリートや石積み、砂岩、岩石、塗料、その他の研磨剤に存在する結晶シリカの微粒子を含んだ粉じんを吸い込むことによって発症する。結晶シリカの微粒子は、土、モルタル、しっくい、砂利などにも存在する。シリカ粉じんを吸い込むと、肺の内部にとどまったままになる。シリカ粉じんが蓄積すると肺が損傷し、呼吸はだんだんと困難になる。
慢性珪肺の初期段階では、症状が現れないことがある。しかし珪肺が進行すると、息切れ、激しい咳、脱力感などの症状が現れる。肺の中のシリカによって、感染に対する抵抗力が弱まっていることがあるので、結核などのほかの病気に罹患する場合もある。
職場での個人衛生の徹底は、自分自身と家族を珪肺から守る一つの手段である。具体的には次のことを心がける。
- ほこりっぽい区域では飲食、喫煙をしない。
- ほこりっぽい区域の外で飲食、喫煙するときは、その前に手と顔を洗う。
- シリカに汚染されることのない場所を駐車場所に選ぶ。
- 作業現場では、使い捨ての作業服か丸洗いできる作業服に着替える。
- ほかの作業区域、クルマ、および家庭が汚染されるのを防ぐために、現場を離れる前に可能ならシャワーを浴び、清潔な服に着替える。
事業者からは、結晶シリカに対する保護のため、適切にフィットし、適切に選択されたマスクが提供されなければならない。ただしマスクを用い、さらに適切に使うことに関しては、自分が責任を負わなければならない。自分自身を守るために時間を割くことは、自分と自分の家族にとっても価値あることである。
珪肺および珪肺が労働者とその家族に及ぼす影響の詳細については、NIOSHのウェブサイト www.cdc.gov/niosh/topics/silica を参照のこと。
|
|