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倉庫の安全
Warehouse safety

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年6月号 p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)


 OSHAによると、倉庫業の致命的傷害発生率は全産業での平均発生率より高く、全国7,000を超える倉庫で働く145,000人以上の労働者にとって、倉庫は潜在的に危険な場所になっているという。
  倉庫のハザードには、不適切な商品の積み重ねから不十分な防火対策、フォークリフトの不適切な使用まで、さまざまなものがある。
  労働者の安全を守るには、倉庫内の代表的区域において以下のようなOSHA推奨の各種措置を講じ、傷害の発生を未然に防ぐ必要がある。

荷降ろし場

 フォークリフトが荷降ろし場から落ちたり、従業員の上に商品が落下したり、機材が労働者にぶつかったりすると負傷することがある。
  労働者に次のように指示する。

  • 荷降ろし場やそのプレート上ではフォークリフトを徐行させる。
  • 荷降ろし場のプレートをしっかりと固定し、プレートが積荷を安全に支えることができるかどうか確認する。
  • 荷降ろし場の端には近寄らず、フォークリフトを荷降ろし場の端までバックさせることは絶対にしない。
  • 荷降ろし場から出るときは、いわゆる「飛び越え」をせずに階段やはしごを使う。

コンベア

 労働者が負傷するのは、はさみ込み点(pinch point)や引き込み点(in-going nip point)にはさまれたり、落ちてきた商品が当たったり、不自然な姿勢や反復動作によって筋骨格系障害を発症した場合である。
  次のことを確実に行う。

  • コンベアを定期的に検査する。
  • はさみ込み点が適切にガードされていることを確認する。
  • コンベアの停止方法を決め、停止の手順について労働者を教育訓練する。
  • コンベア周辺区域では適切な照明および作業スペースを確保する。

資材の保管

 不適切に積み重ねられた資材が落ちてくると労働者が傷害を負う。
  労働者に次のように指示する。

  • 資材は均等かつ平らに積み重ねる。
  • 重い資材は下段または中段の棚に置く。
  • 棚から物を取り出すときは一度に一つだけにする。
  • 廊下や通路には邪魔になる物を置かず、きちんと整備しておく。

 その他のハザードと講じるべき措置については、OSHAのポケットガイド『労働安全シリーズ:倉庫業(Worker Safety Series: Warehousing)』を www.osha.gov/Publications/3220_Warehouse.pdf からダウンロードのこと。