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5分間の安全ミーティング:機械の防護
Five Minute Safety Meeting: Machine guarding

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年3月号 p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)



 可動部分を持つ機械を使って作業する場合には、作業を行う労働者本人や作業区域内のその他の労働者が負傷しないよう、機械を防護する必要があることは周知のことであろう。生命は言うに及ばず、手足の指を守るためにも、機械の防護に関するいくつかの一般的な問題に注意しておく必要がある。
 ファン・ブレード。OSHAのシカゴ北地区事務所のゲイリー・ウェイル(Gary Weil)監督官によれば、防護されていないファン・ブレードは、職場でよく見つかる問題だという。「監督を行うときはいつでも、まっさきにこの問題がないかどうか見に行きます。対処はいたって簡単ですが、よく見過ごされているのです」、とウェイル監督官。
 OSHA規則では、床面または作業面から7フィート未満の高さにあるファン・ブレードは、隙間が0.5インチ以下のガードで防護しなければならない。場合によっては、シーリング・ファンも該当することがある。たとえば、シザー式リフトによって労働者がファンの可動範囲に入るような場合である。
 電気。停電後に通電した際、自動的に始動しないようにするための機能が機械に装備されている必要がある。古い機械にはしばしばこうした機能が備わっておらず、基準を満たすためには機械を改装する必要がある点に注意する。
 機械を運転する場合には、機械の電源切断時にブレードを動かしたままにしておいてはいけない。
 ホイール。機械に新しいホイールを装着する前に、機械のスピンドル速度が、ホイールに記載されている最大動作速度を超えないことを確認する。
 OSHAによれば、ホイール自体もチェックする必要がある。非金属系の軽い用具、たとえば軽いホイールの場合にはスクリュードライバーの取手部分など、重いホイールの場合には木槌などで、ホイールを軽く叩く。ひびの入ったような音、つまり「使いものにならない」ような音がしたら、そのホイールは使ってはいけない。
 イリノイ州デプレーンズにあるOSHA研修所(Training Institute)のテリー・クラッグ(Terry Krug)によれば、上の「音によるテスト」をホイールがパスした場合でも、新しいホイールの装着後、初めて機械を動かすときは、電源投入時に体を脇によけておいたほうがよいという。
 「粉々になる可能性が一番高いときですから」、とクラッグ。