ニュース要約 News Briefs
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年3月号
p.4)
(仮訳 国際安全衛生センター)
筋骨格系障害を引き起こすのは年齢や性別よりもストレスであるとの調査結果
業務関連のストレスは筋骨格系障害の発症に関与しており、年齢やネガティブな気分といった要因は、ストレスほど重要ではない。英国労働者に関する調査で、こんなことが明らかになった。
英国ギルフォードのサリー大学に籍を置く労働システム設計の専門家、ジェイスン・デベロー(Jason
Devereux)氏は、3年間にわたって11業種20社の労働者8,000人を対象に調査を行った。その結果、デベロー氏は、年齢や性別、神経質的性格、ネガティブな気分といった要因は、筋骨格系障害の発症にはほとんど、あるいはまったく関与していないということを発見した。筋骨格系障害の発症に関与していたのは、実は業務関連のストレスであった。
デベロー氏によると、業務関連のストレスと筋骨格系障害はどちらも、労働組織における人とプロセスのアンバンランスの徴候だという。このような状況を変えるには、コミュニケーション、組織的信頼、そして従業員の参加が必要である。デベロー氏は、安全衛生に関する規則を単に適用するだけでは「限られた効果しか上げられないだろう」、と警告している。
ほとんどの傷害は交替制勤務の最初の4時間に発生していると労働統計局が発表
2002年に報告があり、事故の発生時刻に関するデータが含まれた労働時間損失傷害110万件のうち、約半数は、仕事を始めてから最初の4時間の間に発生していた。労働統計局(Bureau of Labor Statistics: BLS)が初めて示した傷害発生時間に関するデータで、こんなことがわかった。
傷害と疾病の発生時間でこのほかに大きな割合(全体の3分の1強)を占めているのは、仕事の開始後4時間から8時間までの間であった。労働統計局によると、残りの7%はこれより長い勤務時間のあちこちに散らばっているという。
また労働統計局は、傷害と疾病の大部分は日中に発生していて、その分布は月曜日から金曜日まで均等であることを発見した。事故の発生が多い職業のうち、トラック運転手、用務員と清掃係、および大工では、月曜日の傷害・疾病が他の曜日より多かった。
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