このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。

コンクリート作業中の安全を確保する
Keep safety in the mix when working with concrete

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年5月号 p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)



 OSHAによると、コンクリート製造業では250,000人を超える労働者が働いており、ある1年を取ると、そのうちの10%を超える労働者が業務上の傷害または疾病を患う計算になるという。次に示すのは、コンクリート製造業が抱える潜在的ハザードの一部である。

セメントダストへのばく露による目、皮膚、気道の炎症
設備の安全柵が不適切
機械類のロックアウト/タグアウトシステムが不適切
働き過ぎと不自然な姿勢
すべり、つまずき、墜落・転落
湿ったコンクリートによる化学火傷

 労働者の安全を保つには、以下に掲げるポイントを労働者に確実に理解させて守らせる必要がある。

一般的な注意事項
  • すべての業務の遂行方法と工具・設備を安全に使う方法について知る。
  • ミキサードラム、ホッパー、タンク、さらに従業員が引き込まれる恐れがあるブレードや傾斜面などの重大な機械的ハザードがあるこれら以外の場所、または酸欠などの空気のハザードがある場所での、清掃や作業時は、閉塞空間に適用される手順に従う。
  • 適切な個人用保護具を着用し、物体の飛来・落下による傷害を防ぐ。
車両の安全
  • 警報音付き警告灯を含め、トラックおよびその他の車両がきちんと機能する状態であることを運転前に確認する。
  • ホイスト、クレーン、およびフォークリフトの過積載を避ける。
機械の安全
  • コンベヤその他の機械類から詰まった物を取り除くときは、ロックアウト/タグアウトの手順に従って動力を切る。
  • シュートおよびハッチはしっかりと締め、回転部分で怪我をしないようにする。
  • 機械類および工具を操作する前に必ずガードを設置し、可動部分から労働者を保護する。
頭上のハザード
  • 型枠作り、流し込み、および締め固めの際は支持固定とくさび止めを適切に行って、資材の突然の落下を防ぐ。
  • 巻き上げ作業および積み上げ作業中の物体や資材の落下防止用に索具が用意されていることを確認する。
  • 吊り上げた荷の下では歩行、作業をしない。
 詳細については、OSHAのポケットガイド「労働安全シリーズ:コンクリート製造業(Worker Safety Series: Concrete Manufacturing)」を www.osha.gov/Publications/3221_Concrete.pdf からダウンロードのこと。