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5分間の安全ミーティング:命取りになりかねないアンカー接続方法の誤り Five Minute Safety Meeting: Anchorage connection misuse can be fatal
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年5月号
p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
OSHAは安全衛生速報の中で、ワイヤー型アンカーコネクタはメーカーの仕様と制限を守って正しく使用しなければならない、と警告した。
安全衛生速報で詳しく取り上げられている死亡災害事例では、労働者がアンカーコネクタの向きを間違え、墜落時に体重によってコネクタに大きな側面荷重がかかるようになっていた。おそらくこれが原因でコネクタの解放機構が作動し、労働者は75フィート落下して地上に叩きつけられた。
この事故を教訓として、アンカーコネクタを使用する場合には次のことを確実にする必要がある。
- アンカーコネクタに見合った適切なサイズ、強度、および形状のアンカーだけを選ぶ。
- アンカーコネクタに使用する接続具は、設計上のサイズ、形状、および強度が適合するものを選ぶ。
- 必ず頭上の適切なアンカーに接続する。アンカーコネクターは、構造物上の労働者のすぐ上の位置にひっかけて使うように設計されている。
- アンカーコネクターには決して側面荷重がかからないようにする。
- 万一の墜落阻止時の荷重が、アンカーコネクタの直下に垂直にかかるようにする。
- 近くの物体と接触しないようにする。このような物体はアンカーコネクタと接触し、アンカーコネクタ本来の機能を損なう可能性がある。
- 実際に墜落を阻止する力のかかったアンカーコネクタは、使用禁止にして破棄する。
上記に加え、アンカーコネクタには次のことが要求される:OSHAの定める要件とANSI Z359.1の規定を満たしていること;最低破壊強度が5,000重量ポンドであること;単独の個人用墜落阻止システムを取り付けるよう設計されていること;労働者本人の体重、衣服、工具、およびその他の物を含めて310ポンドの重量に耐えられる一人用のものであること;個人用墜落阻止システムの一部として使用する場合には、墜落阻止力が1,800重量ポンドを超えないこと。
このOSHA安全衛生速報(safety and health bulletin)は、www.osha.gov/dts/shib/shib090104.html で入手できる。
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