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従業員が薬を取り違えるのを防ぐには
Help employees avoid medication errors
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年5月号
p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
イリノイ州オークブルックにある医療関係施設認定合同委員会(The Joint Commission of Accreditation of Healthcare Organizations: JCAHO)によると、薬の取り違えは医療関係で最もよくあるタイプのミスだという。JCAHOの指摘によれば、薬の取り違えを原因とするものだけで毎年7,000人が病院で亡くなっているという。
労働者を賢いヘルスケア消費者に育てるという点で、事業者は決定的に重要な役割を果たすことができるので、事業者に貢献できることはある、というのがJCAHOの考えである。
事業者は、診療所や薬局で薬の取り違えを防ぐ方法を従業員に教える必要がある。具体的には次のようなことである。
- 現在の処方内容と市販薬、ビタミン、ハーブ、およびサプリメントのリストを携帯し、このリストを医師と共有する。
- アレルギーや反応について医師に伝える。
- 複数の薬を一緒に服用しても安全かどうか、ビタミン、ハーブ、その他のサプリメントを使用している場合には一部の薬にした方がよいかどうか、医師に尋ねる。
- 必ずしも多ければ多いほどよいというわけではないことを理解する。新薬にどのような効果が期待できるか医師に尋ねる。
- 医師が処方箋に手書きしたものをきちんと読めるかどうか確認する。自分が読めない場合には、薬局の薬剤師も同様に読めない可能性がある。
- 受け取った処方箋の表示を読む。自分の名前が書かれているかどうか、目的の薬かどうかを確認する。薬の中には名前が似ていてまぎらわしいものがある。
- 薬の服用中にアルコールを飲んでも大丈夫かどうか確認する。
さらにJCAHOでは事業者に対し、名刺大カード「私の服薬リスト(My Medication List)」への記入を労働者に促すよう求めている。記入済みのカードを薬剤師、医師、およびその他の介護者と共有すれば、日常的な介護や緊急時のケアに役立つ。「私の服薬リスト」カード、および薬の取り違えに関する資料は、JCAHOのウェブサイト www.jcaho.org の「主張しよう(Speak Up)」キャンペーンのところで入手できる。
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