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除雪と雪氷対策には計画が必要
Snow removal and ice control requires planning
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年11月号
p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)
雪への対処はさまざまな要因がからむプロジェクトである。したがって、あらゆる手を尽くして、すべての作業についてあらかじめ計画を立てておかなければならない。有効な計画を立てることによって、最も厳しい気象条件下においても、作業員がさらされる危険を減らし、各種機器を可能な限り効果的に利用することができる。
除雪と雪氷対策の問題が複雑になるのは、まぶしさや光量不足による視界不良の悪化、雪の量、気温の変化、風速、作業中の交通路の確保と通行規制、あらゆる車両の駆動力低下、といったさまざまな要因がからむためである。有効な計画を立てるには、こうした問題を考慮しておく必要がある。
計画の目的は、単に労働者や労働者に渡す道具を割り当てる方法を用意するだけでなく、除雪と雪氷対策に関する主な基準を確実に満たす最も経済的で安全な方法を考えることにある。計画では、優先度の高いあらゆる道路を適切にカバーし、あらかじめほとんどの吹雪に対処できるよう、十分な頻度で除雪できるようにしておく必要がある。同時に、その他の道路で発生した緊急事態に対処するためのガイドラインも提供する必要がある。したがって計画策定にあたっては、第一に除雪と雪氷対策の作業に必要な最低限の人員と機器を見極める必要がある。ほかの多くの作業とは異なり、除雪は特定の区域に限定されず、スケジュールも予見不可能である。
教育訓練では、講義と実習を行って、計画した作業を関係スタッフすべてに徹底する必要がある。具体的には、対象となる区域、予想される問題、各労働者およびチームに期待される成果を伝える。機器の適切な保守方法については、すでに除雪作業に関わったことのある人の経験に基づいて指導する必要がある。計画および教育訓練プログラムの中で各自が果たす役割については、降雪期に入る前に、関係者すべてがしっかりと認識しておく必要がある。
必要な実習が済んだら、部門監督者は、多車線区間で除雪と砂まきを行う優先道路を示した地図を用意する必要がある。これらの地図のコピーは、冬になる前に保守課の各小屋に用意しておく。作業員は地図をよく研究し、優先道路について十分に理解しておく必要がある。
人員計画では、次の基本的な点を押さえておく必要がある。
- 有能な作業員と監督者を育てるための教育訓練プログラム
- スタッフで妥当にカバーできる道路
- 効率的で効果的な情報伝達を目的とした、あらゆる情報を中央の作業本部に集めるための経路
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