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ニュース要約
News Briefs

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2005年9月号 p.4)
(仮訳 国際安全衛生センター)


労災補償の費用が支払額を上回る勢いで増加との報告

ワシントンの全米社会保険学会(National Academy of Social Insurance)が7月21日に公表した調査によると、事業者の労災補償費用は、負傷労働者に対する現金給付と、これらの労働者の治療に要した医療費を合わせたものを上回る勢いで増加しているという。

この報告書によれば、労災補償の支払額は3.2%増えて549億ドルになったのに対し、事業者の費用は9.6%増えて808億ドルになった。労働者の賃金総額と比較すると、支払額は2003年には賃金100ドルあたり1セント増え、1.15ドルから1.16ドルになった。

労災補償の保険料や自家保険の場合の管理費を含む事業者の負担費用は、2003年には賃金100ドルあたり12セント増えて1.71ドルになった。

喫煙は生産性を損なうとのデータ

アトランタにある疾病対策予防センター(CDC)の新しいデータによると、喫煙による死亡により、米国は1997〜2001年に約920億ドルの生産性損失を被ったという。

CDCによれば、この数字は、死亡に起因する1995〜1999年の生産性損失を約100億ドル上回るものだという。CDCでは、喫煙関連の医療費も合わせて新たに見積もった生産性損失は、年間1,670億ドルを超えるとしている。

小さいことが労働者に恩恵をもたらすという調査結果

ニューヨークにあるMetLife Insurance Co.が実施した最近の調査によると、従業員数50人未満の企業で働く労働者の3分の1以上が、事業者経由で享受している福利厚生に「満足」しており、満足度のレベルでは、これらの小規模企業が米国の最大手企業に匹敵する存在になっているという。

「従業員福利厚生動向調査(Employee Benefits Trend Study)」と題されたこの調査では、小規模企業のほうが仕事に対する満足度が平均よりも高く、また事業者・従業員ともに忠誠度も高いことがわかったという。