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冬の運転で注意すべきこと
Winter driving hints

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2006年12月号 p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日2007.03.26

冬の運転で多くの労働者が思い起こすのは、雪やみぞれ、凍結、横すべり、雪に埋まったクルマの掘り出しなどであろう。しかし、予定を慎重に立てて常識を働かせれば、悪条件下での道程の不透明性や、車両事故の可能性を抑えることができる。

冬に向けたクルマの準備がまだできていない場合には、今すぐとりかかる。エンジンを調整し、ブレーキと排気系統をチェックして、フロントとリアのワイパー、ヒーター、デフロスタ(霜取り装置)、そしてリアウインドーの曇り除去装置がきちんと作動することを確認する。

トランクには雪かき用のシャベル、アイススクレーパー、砂袋か猫のトイレ用砂1袋を入れておく。これらに加えて、発炎筒や三角表示板などの警告装置、ブースターケーブル、手袋、救急箱、ウォッシャー液、1〜2本の飲料水のボトルを入れておくとよい。

冬期の運転では、早め早めの状況把握が重要である。冬は加速、ブレーキ操作、旋回のいずれの操作もふだんより困難になり、運転技能でこれを補う必要がある。路面の状況も悪いので、適切な判断と忍耐、さらに移動速度を控え目にすることが必要になる。

雪だまりにハマってしまったら、排気管が雪や氷でふさがれないようにする。窓を少し開けて、一酸化炭素が車内にこもらないようにする。1時間あたり10分程度を目安にヒーターとエンジンを動かす。どれだけ動かすかは、ガソリン残量を見て適当に調整する。自分が今いる場所、さらに助けを呼ぶのに必要な時間と移動距離を正確に把握していない場合には、決してクルマを離れない。

最後に、運転前と運転中は、天気と道路に関する情報をチェックすることが大切である。辛抱強く、柔軟に、そして適応性を持つ必要がある。営業マンをはじめ、長距離を移動するあらゆる労働者は、同僚、家族や友人に、目的地への到着予定時刻や宿泊先でのチェックイン時間などを含む旅程を知らせておく必要がある。