アメリカでは推定で毎年10億人が風邪をひく。また、疾病対策予防センター(CDC)によれば、アメリカ国民の5〜20パーセントが毎年インフルエンザにかかるという。アメリカでのインフルエンザのシーズンは、一般に11月から4月までである。
気温の低さが風邪の原因であるというのは俗説だが、寒い気候が人々を室内に押しとどめ、これが病原菌を広がりやすくしているのは事実である。
監督者も従業員も、以下に掲げるヒントを参考に、この冬は風邪やインフルエンザにかからないようにしてほしい。
- カウンタートップ(調理台)、ドアノブ、キーボード、電話など、複数の人間が触る場所は清掃して拭き取る。
- 頻繁かつしっかりと手を洗う。
- 口、鼻、目を手で触れない。
- すでに発症している人との接触をできるだけ避け、自分が発症したら自宅で静養する。
- 可能ならインフルエンザの予防接種を受ける。
- 健康な食事を心がけ、免疫システムを強化する。
- 水分補給のため水をたくさん飲む。
- たっぷり休息する。
- 免疫システムを健全に保つために適度に運動する。
- 免疫システムの増強に役立つビタミン系サプリメントについて医師からアドバイスを受ける。
風邪とインフルエンザの違いを知っておくことも大切である。風邪は鼻と喉に患部が限定されるのに対し、インフルエンザでは呼吸器系統全体が冒される。インフルエンザの症状は風邪より深刻で、疲労や痛みの訴えもよりはっきりしている。
シカゴの米国労働環境医学会(American College of Occupational and Environmental Medicine)では、風邪やインフルエンザへの感染の可能性を減らすため、以下のような対処法を勧めている。
- 呼吸器系や下痢の症状があれば医師の診察を受ける。
- 感染が確認され、医師から自宅で静養するように言われたら、そのとおりにする。
- 自宅のキッチンと浴室を清潔にしておく。