このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。

ニュース要約
News Briefs

資料出所:National Safety Council発行
「Today's Supervisor」 2006年12月号 p.4
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日2007.03.26

リアルな労働安全広告がカナダで議論の的に

カナダのオンタリオ州労働者安全保険機構(Ontario Workplace Safety and Insurance Board: WSIB)がさきごろ公開した労働安全を訴える広告が、そのリアルさゆえに同州で議論を巻き起こしている。

広告の1つは、小売店の従業員がはしごから落ちてガラス製陳列ケースに頭をぶつけるというもの。別の広告では、スチールの棒が体に突き刺さった工場労働者が、会社のいい加減な安全方針を嘆いている。広告はwww.prevent-it.caで見ることができる。

職業ドライバーの無呼吸や睡眠不足は運転の障害になる

睡眠時無呼吸症候群や睡眠不足のトラック運転手は、機能障害の徴候を示す。ペンシルバニア大学睡眠呼吸器神経生物学センター(Center for Sleep and Respiratory Neurobiology)が実施し、『American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine』(Vol.174, No.4)に発表した研究で、こんな結果が明らかにされた。

運転手が受けた各種のテストは、暗い部屋に入ってどれくらいすると居眠りを始めるかなど、昼間の行動障害を調べるものだった。睡眠時間が5時間以下の運転手は、同7〜8時間の運転手よりも早く居眠りすることがわかったという。

NIOSH、高い血中鉛濃度のほとんどは作業関連と指摘

国立労働安全衛生研究所(NIOSH)のデータによると、血中鉛濃度(BLL)の高い米国成人の94%は仕事中に鉛にばく露していた。NIOSHの成人血中鉛疫学監視プログラム(Adult Blood Lead Epidemiology and Surveillance Program: ABLES)によれば、血中鉛濃度の高い患者の発生率は1994年以来低下しているという。

データによれば、血中鉛濃度の最も高い労働者は製造業に多く(69%)、次が建設業(19%)である。

データの概要はwww.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5532a2.htmで見ることができる