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FACEバリュー:NIOSHのFACEレポート
FACE Value
NIOSH's Fatality Assessment and Control Evaluation Reports

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2006年2月号 p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)


#03KY115
事故発生日:2003年7月4日

電気技師が480ボルトの電気で感電死

資格を有した電気技師5人がチームを組み、2台の空調装置の配線と照明パネル用の配線の接続作業に従事していた。被害者は、2台の空調設備をつなぐ配線と、照明パネルに通じる配線を手元にたぐり寄せているところだった。チームを指揮していたこの電気技師は、照明用配線につながるブレーカーを元に戻して電気を通すよう、現場主任に指示し、2台の空調設備の配線作業を続けた。現場主任は、照明用配線と空調設備の配線の両方のブレーカーを元に戻すように言われたと思い込み、そのとおり操作した。このとき電気技師は空調設備用の配線を手に握っていたために感電死した。電気技師が倒れたのを見て、同僚はただちに心肺蘇生術を施した。電気技師は近くの病院で死亡が確認された。

同種の事故の再発を防ぐには、事業者は次のことを行う必要がある。

  • ロックアウト/タグアウト手順の遵守を労働者に徹底する。
  • 明解かつ正確な意思疏通が労働者間で確実に行われるようにする。