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5分間の安全ミーティング:チェーンソーの安全な使い方
Five Minute Safety Meeting: Operating chain saws safely

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2006年6月号 p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日2006.10.24

ハリケーン・カトリーナのような自然災害の後片付けでは、チェーンソーのような道具を使うことで、大幅に手間を省くことができる。ただし、チェーンソーは適切かつ丁寧に扱わないと、ただちに重傷や致命傷を負うおそれがある。

チェーンソーの使い方や保守のしかたについてよく知らない場合には、チェーンソーのマニュアルを読む、詳しい説明のある本を調べる、細かな点を販売店に確認する、といった対応が必要である。

自分自身と周囲の人の安全を守るためには、以下に示す連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency: FEMA)の定める手順を守る必要がある。忘れてはならないのは、各種の安全機能も知識の代用にはならないという点である。

  • マニュアルを読む。チェーンソーを使う前に、覚えるべきことはすべて覚える。
  • ぴったりフィットする保護具を着用する。具体的には、めがね、フェイスマスクとヘッドマスク、手袋、長靴、聴力保護具、および丈夫な作業服である。保護具は正しく着用する。
  • 木を切り倒したり撤去したりする前に作業区域を注意深く調べ、はがれた樹皮や折れた大枝、その他の問題がないかどうかチェックする。
  • 無理に体を伸ばしたり、肩より上の位置で切断作業を行ったりしない。無理な姿勢のままでチェーンソーをコントロールするのは非常に困難である。
  • 特別な訓練を受け、適切な装備がある場合を除き、木やはしごに登ったままチェーンソーを使わない。
  • 切断作業を安全に行う。両手でしっかりと持ち手をつかむ。持ち手は乾燥させて清潔にし、油や燃料が付着しないようにする。
  • 応力のかかったバネ型ポールや木を切断するときは、応力が解放される時に木の長さの2倍以内の範囲に作業員以外が立ち入らないようにする。
  • 疲労した状態でチェーンソーを操作しない。飲酒した場合や処方・非処方を問わず薬を服用している場合も同じである。
  • チェーンソーへの燃料補給中はタバコを吸わない。給油地点から少なくとも10フィート離れた場所に移動してから、チェーンソーのエンジンをかける。ガソリン式チェーンソーは換気の良好な場所以外では使わない。