このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。

FACEバリュー:NIOSHのFACEレポート
FACE Value
NIOSH's Fatality Assessment and Control Evaluation Reports

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2006年3月号 p.2-3)
(仮訳 国際安全衛生センター)


#2994-09
事故発生日:2004年5月17日

製材所の労働者が貯蔵サイロでおがくずに埋まって死亡

36歳の労働者が、動かなくなった撹拌オーガー(サイロの床面上を動いて貯蔵物を撹拌する装置)のつまりを直すために、おがくず貯蔵サイロに入って死亡した。労働者がサイロに入ってから数分後、近くにいた同僚は叫び声を聞いた。同僚はほかの仲間たちとともに、崩れたおがくずを20分ほど堀り続けて労働者を発見、助けを求めるためにあちこち走り回った。同僚たちは会社の幹部に知らせ、この幹部が911に通報した。救急医療班は労働者を地元の病院に運び込んだが、この病院で労働者の死亡が確認された。

同種の事故の再発を防ぐには、事業者は次のことを行う必要がある。

  • 装置の点検は毎日確実に行い、故障した装置はすべて必要な修理が終わるまで使用できないようにする。

  • 労働者が中に入る必要性を最小限に抑えるために、機械式のならし/撹拌装置やその他の手段を設けるなど、サイロや同種の貯蔵施設の改良を検討する。

  • サイロなどの許可証の必要な閉鎖空間の入り口に標識を掲げ、差し迫った危険があること、立ち入るためには条件があることを、すべての労働者が理解できる言語(場合によっては複数の言語)で警告する。