職場の双極性障害は高くつくとの研究
生産性低下の観点から見ると、躁うつ病(双極性障害)のコストは大うつ病(単極性障害)の2倍である。国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)が助成した研究により、このような結果が明らかにされた。
研究によると、大うつ病の米国労働者の年間平均労働損失日数が27.2日であるのに対し、躁うつ病の労働者の年間平均労働損失日数は65.5日であった。研究では、労働損失日数が多いのは、欠勤よりむしろ仕事の能率低下が原因だとしている。
研究者らによると、米国では毎年、大うつ病により2億2500万日の労働損失日、366億ドルの給与換算生産性損失が生じているが、躁うつ病では労働損失日は9,620万日、給与換算生産性損失は141億ドルにのぼるという。
EPA、自動車整備工向け「ゴールドブック」を改訂
環境保護庁(EPA)は自動車整備工の健康を守るための指針の改訂を発表、草稿段階の小冊子「ブレーキ・クラッチ修理工のアスベストばく露防止へ向けた最新ベストプラクティス(Current Best Practices for Preventing Asbestos Exposure Among Brake and Clutch Repair Workers)」を公表した。
別名「ゴールドブック」とも呼ばれるこの小冊子は、職業的自動車整備工と、家庭で自動車整備作業を行う人の両方を対象とした情報を掲載している。文書の公表が遅いとして、特にパティー・マレー上院議員(民主党・ワシントン州選出)などからEPAの対応が批判されていた。
文書はwww.epa.gov/asbestos/pubs/goldbook.htmlにある。
OSHA、六価クロムに関するファクトシートで予防策を提示
六価クロムの健康影響に関するファクトシートが、労働安全衛生庁(OSHA)のウェブサイトに掲載された。同庁によると、このファクトシートでは六価クロムに労働者がばく露する可能性について取り上げ、有害な影響を減らすための予防策を提示するとともに、最終的な六価クロム基準の要件の一部について解説している。
ファクトシートは
www.osha.gov/OshDoc/data_General_Facts/hexavalent_chromium.pdf
[21KB]にある。