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ニュース要約
News Briefs

資料出所:National Safety Council発行
Today's Supervisor 2006年10月号 p.4
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日2007.03.15

OSHA、六価クロムに関するファクトシートで予防策を提示

六価クロムの健康影響に関するファクトシートが、労働安全衛生庁(OSHA)のウェブサイトに掲載された。ファクトシートでは六価クロムに労働者がばく露する可能性について取り上げ、有害な影響を減らすための予防策を提示するとともに、最終的な六価クロム基準の要件の一部について解説している。

OSHAによると、六価クロムにばく露した労働者は肺ガンや、鼻・喉・肺・目・皮膚の損傷ないし炎症を発症するおそれがあるという。ファクトシートはwww.osha.gov/OshDoc/data_General_Facts/hexavalent_chromium.pdfPDFファイル[27KB]にある。

IEEEとNFPA、アークフラッシュ試験プログラムを開始

アークフラッシュのハザードと、このハザードから電気作業者を守る方法について理解を深めてもらうための取り組みは、スタートしてからすでに数年が経過しているが、現在も進行中である。今回のプロジェクトでは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)(ニューヨーク)と全国防火協会(National Fire Protection Association: NFPA)(マサチューセッツ州クインシー)が協力関係を結んでいる。

両組織によると、プロジェクトで収集するデータにより、IEEE 1584「アークフラッシュハザード算定ガイド(Guide for Performing Arc-Flash Hazard Calculations)」とNFPA 70E「職場の電気安全基準(Standard for Electrical Safety in the Workplace)」の一層の拡充が可能になるという。

溶剤がガンを引き起こす可能性を指摘した研究

全米学術研究会議(National Research Council: NRC)はこのほど公開した研究報告書の中で、身近に存在する汚染物質のトリクロロエチレン(TCE)がガンやその他の健康への悪影響を引き起こすしくみを解明するために、さらに調査を行う必要があると指摘している。

研究によると、トリクロロエチレン(脱脂洗浄剤として広く使われている溶剤)は、腎臓ガン、生殖・発達上の障害、神経系の機能障害、自己免疫疾患を引き起こす可能性があるという。研究は、トリクロロエチレンの危険性に関する評価を見直すようEPA(環境保護局)に求めている。

  報告書の概要はhttp://dels.nas.edu/dels/rpt_briefs/trichloroethylene_brief_final.pdfPDFファイル[1.42MB]にある。