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補助発電機を使うときは注意が必要
Use caution when operating backup generators

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2006年9月号 p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日2007.03.13

イリノイ州アーバナのイリノイ電気協議会(Illinois Electric Council)によると、多くの職場で停電時の非常電源として補助発電機が使われているという。職場にすでに補助発電機がある、または補助発電機の購入を予定している場合は、従業員に発電機を使わせる前に、安全のための適切な措置を講じる必要がある。

イリノイ電気協議会が「安全な電気(Safe Electricity)」と名付けて展開しているキャンペーンの事務局長を務めるモリー・ホール(Molly Hall)氏はいう。「適切に設置して正しく操作すれば、非常用発電機や可搬式発電機に危険性はほとんどありません。しかし設置や使い方が不適切だと、危険なものになる可能性があります」

 イリノイ電気協議会によれば、すでに販売された可搬式発電機1,000万台のうち、適切に設置されているものは、推定で10%に過ぎないという。同イリノイ州アーバナのイリノイ大学公開講座で工学技術を教えるジェイ・ソロモン(Jay Solomon)氏は、発電機を適切に設置するには、しかるべき資格を持った電気技師に指導してもらい、「電気接地に関する各種要件、回路の過負荷保護、地域の法令を満たす必要がある」という。

 イリノイ電気協議会によると、可搬式発電機を安全に使用するためのポイントは次のとおりである。

  • 取り扱いに関する製造元の指示をよく読み、指示を守る。
  • 発電機が適切に接地されていることを確認する。
  • 可搬式発電機を壁のコンセントにつないだり、建物の配線系統に直接接続したりしてはならない。このようなことをすると、外部電力線に電気が流れ、接続した当人や、近くで働いているほかの人がケガをすることがある。また、逆給電は発電機やその他の電気器具の損傷につながる。
  • 発電機の能力を超えるたくさんの器具をつないで発電機を過負荷にしない。
  • 電気器具を接続するときは必ず屋外での苛酷な使用に耐えるように設計・等級付けされた安全性試験済みの工業用電気コードを使用する。振動でコードが外れる事故を防ぐため、多くの発電機のコード接続はツイストロック式になっている。
  • 発電機は、窓や空気取り入れ口から離れた、乾燥した防護区域に置き、作業空間や住空間に有害な排気が入らないようにする。作業場には、バッテリーでバックアップされた一酸化炭素警報装置を取り付ける。
  • 燃料を補給するときは発電機を停止させ、冷えるまで待つ。
  • 発電機を停止するときは、発電機が電力を供給している器具の電源をすべて切り、プラグを外す。