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研修事業

特別講演
「アジア等各国の参加者からの報告」

 国際安全衛生センター(JICOSH)では、平成17年5月24日から6月9日まで「建設業安全管理」研修コースを、5月31日から6月9日まで「ゼロ災活動(KYT)(英語)」研修コースを開催しました。6月8日(水)には、安全衛生総合会館(東京都港区)で研修コースの参加者5名による、企業や組合における安全衛生活動、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の認証状況などについての特別講演を開催しました。講演のテーマおよび資料は以下のとおりです。

1. 「カネカ・マレーシアの安全衛生活動について」

 マレーシアのZakaria Abdul Razak氏(カネカ・マレーシア社 Kaneka Malaysia)が、自社のOSHMSに基づく安全衛生活動への取組みについて報告した。マレーシアでは、OSHMSが法的に定められており、カネカ・マレーシア社では、法に基づく基準を組み込んだOSHMSを作成している。また、独自に環境・安全衛生活動について大きな4つの柱を設けた活動もおこなっている。

 * 資料 「OSH Activities in Kaneka Malaysia --- Getting Safety & Health Right
マレーシア
カネカ・マレーシア社
Zakaria Abdul Razak氏


2. 「中国の建設現場における建設安全への取組みについて」

 中国のQingfeng Xu氏(上海建築科学研究所 Shanghai Research Institute of Building Sciences Co.)が、建設業における安全への取組みについて報告した。安全第一に基づき、安全に関して各種規則等が定められている。発表では、災害が発生した後の調査等についても言及している。

 * 資料 「Safety Activity in Construction Site in China
中国
上海建築科学研究所
シニアエンジニア
Qingfeng Xu氏


3. 「フィリピンにおける労働安全衛生」

 フィリピンのTan Frumencio Tenedero氏(セルコテック・インダストリアル社 Celcotech Industrial Corporation)が、労働雇用省の組織、監督官制度及び建設業に関する基準等について言及した。及び労働安全衛生基準について報告した。

 * 資料 「Occupational Safety and Health in the Philippines
フィリピン
セルコテック・インダストリアル社
Tan Frumencio Tenedero氏


4. 「インドネシアにおけるOSHMSへの取組みについて」

 インドネシアのMokhamad Jamaludin氏(スコフィンド・インターナショナル認証サービス社 Sucofindo International Certification Services)が、企業のOSHMSへの取組みについて報告した。インドネシアでは、OSHMSが法律で規定されており、評価する基準も設けられている。現在、インドネシア国内には認証機関が1社あり、認証を受けている企業数は501社である。

 * 資料 「Evaluation of Implementation Occupational Health and Safety Management System (OHSMS)
インドネシア
スコフィンド・
インターナショナル
認証サービス社
Mokhamad Jamaludin氏


5. 「メキシコ ライムサ社(自動車部品製造)における従業員の健康管理について」

 メキシコのSalvador Herrera De La Cruz医師(ライムサ社 Raimsa S.A.De C.V.)が、自社の安全衛生管理活動について報告した。安全衛生管理活動に、「5S」や「ポカヨケ」等が取り入れられている。また、健康管理では予防面で腰痛対策に重点を置き、エルゴノミクスに基づく対策を推進している。

 * 資料 「Health Management of Workers in Raimsa
メキシコ
ライムサ社
Salvador Herrera De La Cruz医師