シンガポール政府は、これまでの工場法(the Factories Act)に代わる新たな職場安全衛生法(the Workplace Safety and Health Act)を2006年3月1日に施行した。
新しい法の枠組みの原則としては、1.全ての関係者による職場のリスク源の削減、 2.経営者の安全衛生に対する責任の重視、 3.厳しい罰金制度による事故の防止などが挙げられており、旧来の法規遵守型から自主規制型への根本的な転換がなされたものである。より安全な職場を形成して、死亡災害をこの5年以内に1/3削減し、10年以内には半分に減らすことを目標としている。
シンガポール政府(MINISTRYOFMANPOWER)の”Workplace Safety and Health Act” のウェブサイトには、この新しい法律制定の趣旨、要点などの他、法律の全文、下位法規のリストとその内容、各種の手引きなどが掲載されている。この資料は、全般に関する手引き “A Guide to the Work Place Safety and Health Act”を和訳したものである。



