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OSHAがエルゴノミクスに係る傷害を減らすための総合計画を発表
OSHA Announces Comprehensive Plan To Reduce Ergonomic Injuries

(資料出所:OSHAホームページ/
OSHA National News Release (Apr. 5, 2002) USDL 02-201

(仮訳:国際安全衛生センター)

原文(英語)はこちら


OSHAが、エルゴノミクスに係る傷害を減らすための総合計画を発表

ガイドラインはある特定の産業に的をしぼり、厳しい施行対策を柱としている

WASHINGTON
OSHAは、産業にまとを絞ったガイドライン、厳しい施行対策、仕事場における援助、さらなる研究、そして、ヒスパニック系あるいは、その他の移民労働者を保護する為の献身的な努力を通して、エルゴノミクスに係る傷害を大幅に減らすために企画された包括案を明らかにしました。

「我々のゴールは、できる限り短期間にエルゴノミクスに係る傷害を減らすことにより、労働者を救済することです。」と、労働長官Elaine L. Chao氏は、述べました。この計画は、潜在的に危険な状態にある多くの労働者に起こるエルゴノミクスに係る傷害を予防する為に、却下された古い規則におもな改正を加えたものです。


ガイドライン

OSHAのJohn Henshaw氏は、職場でしばしば起きる筋骨格系障害(MSDs)と呼ばれるエルゴノミクスに係る傷害を減少させ予防する為に、産業や特定の職業においてのガイドラインを用意する予定であると述べました。今年中には、特定された産業において運用できるガイドラインを発表する予定です。OSHAは、又、その他のビジネスや産業が、彼ら独自のガイドラインを用意することを奨励しています。


施行

省の疾病に関する施行計画は、起訴がうまくいくように計画された法的戦略をもった立ち入り検査により、違反者を厳しく取り締まります。省は、OSHAとDOL(労働省)の弁護士達が、5(a)(1) 又は、一般義務条項のケース(Beverlyエンタープライズと、Pepperidge農場のケースを含む)を解決する為に努力したように、重大なエルゴノミクス問題を抱えている企業に関して、特別な注意を払います。OSHAは、始めから起訴できるエルゴノミクス違反に的をしぼった執行計画を用意しています。又、立ち入り検査は最初から、DOLの弁護団によって用意された法的戦略にそって行われます。その戦略は、過去にうまくいったエルゴノミクス問題のケースに基づき、起訴が最大限うまくいくように企画されています。そして、OSHAは、特別なエルゴノミクス問題を扱う検査チームを持っており、チームは、早い段階から一般義務条項のもとに起訴を成功させるため、DOL弁護団や専門家達と密接に関わりながら活動しています。


規則遵守の為の援助

新しいエルゴノミクス計画は、職場でのエルゴノミクスに係る傷害を減らし予防する為に 規則順守を手助けする手段を必要とします。OSHAは、ガイドラインに関する専門的な教育訓練や情報、役立つエルゴノミクス問題プログラムの実行を提供します。又、教育訓練助成金を与え、規則順守を助ける手段を用意し、協力関係を作り、エルゴノミクス傷害を減らす努力を輝かしい成功にする為の認定計画を創りだします。


ヒスパニック系労働者の救済

移民労働者(特に英語が得意でない)を守る為の労働省関係機関の役目として、新しいエルゴノミクス計画は、エルゴノミクスに係る危険度が高い産業で働く多くのヒスパニック系、その他の移民労働者を守る為の、専門的なものを含みます。


エルゴノミクス研究

計画は、又、国の諮問委員会の発表も含みます。諮問委員会の仕事の一部としては、研究のギャップに関して、OSHAにアドバイスする事があります。 国立労働安全衛生研究所(NIOSH)と協力して、OSHAは、この分野において必要性のある研究をさらに奨励、活性化させるでしょう。

労働統計局のデータは、筋骨格系障害がすでに減少していることを示しています。OSHAの
長官Henshaw氏は、この計画は、できるだけ短期間にエルゴノミクスに係る傷害を減少させる事を目的に企画されたと述べました。 何千もの事業主がすでに、政府からの命令なしでエルゴノミクスに係るリスクを減少させる為に動いています。我々は、職場での安全衛生を常に改善する為に、彼らと共に協力していきたいと思っています。そして、労働者の面倒を見る事を拒否する違反者を、追求します。

新しい計画は、議会において民主党と共和等が、以前の行政規則(8年間に渡って準備され、かなり厄介で複雑であった為に公然と非難されていた)を拒絶した後にやっと発表されました。
労働省が各地で3つの大きな公開討論会を行い、組合労働者、労働者、医学の専門家を含む人々からの何百もの手書きのコメントや100人もの証言を集めて、多数の関係者との合意に達しました。

OSHAホームページでは、以下のアドレスからエルゴノミクス関連記事がご覧になれます。
http://www.osha.gov/ergonomics/index.html 
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