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NSC発行「Safety + Health」2006年4月号
掲載日:200611.09
産業特集

製造業

CSB、ジョージア事故について報告

ジョージア州ダルトン(Dalton) ― ジョージア州ダルトンにあるMFG Chemical Inc.社で、2004年、化学反応が制御不能になり、有毒な蒸気雲が生成された事故は、工程設計や工学管理、危険有害性分析がよければ、回避できた可能性があると、米化学物質安全性調査委員会(US Chemical Safety and Hazard Investigation Board: CSB)はこのたび結論した。

CSBは、4月11日に刊行した最終報告で、工場や市、郡による緊急事態計画が不十分だったため、事故の甚大さを招いたと述べた。2004年4月12日、有毒なアリルアルコールや塩化アリルが、工場の反応器から放出された結果、200を超える家族は、自宅から避難せざるを得なくなり、154人は、地元の病院で、化学的ばく露の除染と治療を受けねばならなくなった。

CSBは、自己加速的ないし「制御不能な」化学反応が、4千ガロンの化学反応器を急速に昇圧させ、非常吐出口を作動させ、アリルアルコールや塩化アリルを大気中に直接放出して、今回の事故が発生したことを突き止めた。報告書全文を閲覧するには、www.csb.gov/index.cfm?folder=current_investigations&page=info&INV_ID=46を開かれたい。