中央労働災害防止協会 技術支援部 国際センター配信 No.006(2018.9.27)

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★JISHA INTERNATIONAL OSH-Net CLUB
(略称:I-OSHクラブ)
(海外の安全衛生分野の最新情報を提供するメールマガジン)
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中災防国際センターでは、海外の最新の安全衛生情報の提供や日系企業担当者等へ
の安全衛生教育等を通じて、海外においても、労働災害のない職場、働く人が安全で健
康に働くことができる職場を実現していただくためさまざまな支援を行っています。今後
は、メールマガジン「I-OSHクラブ」を通じて、皆様に海外の安全衛生の情報を定期的に
配信いたします。

==== 目 次 ======================================================= 

・ 【最新の海外の安全衛生情報のご案内】(中災防HP等へのリンク)
・ 【海外の安全衛生に関するイベントのご案内】
・ 【ISO45001に関わる世界の新たな動き】
・ 【WHO、アルコールと健康に対する世界の状況を発表】
・ 【ILOチェックポイント日本語版アプリ完成】
・ 【I-OSHクラブ メールマガジン登録のご案内】
・ 【編集後記】

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【最新の海外の安全衛生情報のご案内】
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海外の行政機関等のホームページにおける安全衛生情報を日本語に翻訳したり、日本
の安全衛生情報を英語に翻訳し中災防ウェブサイトに掲載しています。タイトル下のUR
Lをクリックすると、中災防ウェブサイト等の記事へリンクされます。

〇「厚生労働白書(安全衛生を含む労働条件関係)」(英語)(9月14日)
★詳細はこちら(厚生労働省)↓
https://www.mhlw.go.jp/english/wp/wp-hw11/dl/04e.pdf

〇「中国緊急管理部への組織改編」について(9月5日)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/sougou/pdf/china201804_03-2.pdf

〇「WHOの身体活動についての国際アクションプラン 2018-2030」(9月5日)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/201809_02.html

〇「EU指令『労働時間』」(9月5日)
★詳細はこちら↓https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/201809_01.pdf

〇「安衛法におけるラベル表示・SDS(安全データシート)提供制度(英語)」(9月5日)
★詳細はこちら(厚生労働省)↓
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/180815-01.pdf
 
〇「2018年8月30日 ドイツ法定災害保険は2017年における労働災害及び職業性疾病の
統計の速報値を発表しました。」(9月5日)
★詳細はこちら↓https://www.jisha.or.jp/international/sougou/pdf/germany_dguv.pdf

〇「ゼロ災害全員参加運動について(英語)」(9月5日)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/english/zero_accident.html

〇「インドネシア2017カントリーレポート(日英対訳)」(9月5日)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/training/pdf/indonesia2017_taiyaku.pdf

〇「ILO安全衛生法令グローバルデータベース(LEGOSH)」(9月5日)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/201808_03.html

〇「ISSA及びビジョンゼロについて」(9月5日)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/201808_02.html

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【海外の安全衛生に関するイベントのご案内】
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国際分野における企業の安全衛生活動支援のための安全衛生交流会やその他のイベ
ント等についてご案内します。

○来月、全国産業安全衛生大会「海外安全衛生分科会」が開かれる!

10月17日(水)〜10月19日(金)の期間、横浜市で開催される第77回全国産業安全衛生
大会における海外安全衛生分科会(3日目)の発表内容が下記のとおり決まりました。
会場はホテルメルパルク横浜(横浜市中区山下町16)となります。

1 「海外技能実習生の安全教育と安全意識向上への取り組み」(9:30〜9:50)
日産自動車(株) 相模原部品センターサービス部品物流部 商品管理グループ 作業指導員 廣瀬 政明 氏

2016 年3月にフィリピンからの海外技能実習生入職後の安全教育および日ごろの安全
活動を行っていくうえで、習慣の違いや言語の壁を乗り超えてKYT 訓練、体感訓練を実
施して、安全意識の向上を図ってきた。プロパーと海外実習生とが同じレベルで安全活
動を行ってきた事例を紹介する。

2 「海外工事における「分かりやすく、シンプルに」の安全管理について」(9:50〜9:10)
(株)ユアテック海外事業部 企画・統轄グループ 課長 大竹 俊 氏

途上国における建設業の安全管理は一筋縄ではない。これは、日本に比べ安全に対す
る文化の歴史が浅く、建設業界や社会全体が安全より生産性を優先するあまり、安全
意識が低下するためである。同社がこれまで経験してきた途上国での安全管理の苦労
と成果について紹介する。

3 「北米安全スタッフと協業した「北米流異常処置者指名制度」の構築・展開」(10:10〜10:30)
(株)デンソー安全衛生環境部 グループ統括室 担当係長 中村 義哉 氏

グローバルで異常処置災害抑止を図ってきたが、北米で他地域に比べ約3倍の災害が
発生していた。そこで北米特有の文化(転職、人材育成等)を考慮した、北米流の異常
処置の安全確保(教育・指名制度)に現地スタッフと連携して取り組み、新制度を構築し
た。

事例報告 
「生活習慣病予防と医療費削減に向けた在タイ日系企業向け食生活改善指導事例」(1
0:40〜11:10)
Marimo5 Co., Ltd.代表取締役 大和 茂 氏

肥満や糖尿病などの生活習慣病が増え続けているタイにおいて職場健康づくりプログラ
ムを開発・提供する講師より、在タイ日系企業の従業員向け食生活改善指導事例や海
外赴任者の食生活の問題等を中心に、タイにおいて浸透しつつある新しい職場健康づく
りについて紹介する。

特別報告
「中災防の国際協力事業及びAPOSHO年次会議の日本開催について」(11:10〜11:30)
中央労働災害防止協会 技術支援部 国際センター
中災防で実施している海外の情報提供事業、日系企業支援事業(アジア安全衛生SAK
URA プロジェクト)、JICA を通じた国際協力事業、2021 年のAPOSHO(アジア太平洋
労働安全衛生機構)年次会合の日本開催等について説明する。

事例報告
「海外派遣労働者の心身の健康管理」(11:30〜12:00)
産業医科大学 産業生態科学研究所 精神保健学研究室 助教 日野 亜弥子 氏

グローバル化の進展に伴い、海外派遣労働者は年々増加している。海外派遣労働者に
は、地域特有の健康問題が存在するため、現地の状況をよく理解した上での健康管理
が望まれる。海外派遣労働者の心身の健康管理について、企業での取り組みを交えて
紹介する。

★詳細はこちら↓ 
http://www.jisha.or.jp/taikai/index.html

○「第11回 日系企業安全衛生担当者情報交流会」が中国・蘇州で開催されました。 

安全衛生情報の提供と担当者間のネットワーク構築を目的とした「第11回 日系企業安
全衛生担当者情報交流会」が多数の参加者のもと、9月5日(水)に中国・蘇州の久保田
農業機械有限公司を会場に開催されました。

本交流会では、中国安全生産科学研究院及び久保田農業機械有限公司の協力のもと
、ゼロ災運動に関するワークショップや現場視察等が行われました。また、職場におけ
る問題点や取組等について積極的な情報共有があり、「トップが安全のルールを決めて
も現場で定着しない」、「従業員の転職もあり、安全研修に多くの時間が費やされる」、「
安全より生産が優先されている」、「ヒヤリハットや職場のリスクがなかなか報告されな
い」、「5S活動の巡視から始めている」、「危険体感研修が効果的である」など意見が発
表されました。

★詳細はこちら↓ 
https://www.jisha.or.jp/international/exchange_communication/index.html

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【ISO45001に関わる世界の新たな動き】
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ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格)が2018年3月12日に発行さ
れました。ISO45001に関連する最新のミニ情報をお知らせします。

7月のメールマガジンでもお伝えしたとおり、ISO45001を作成したPC283(プロジェクト委
員会)はメンバー各国の承認により TC283(専門委員会)に移行されました。その第1回
TC283会議が英国バーミンガムで9月17日〜21日に開催され、ISO45001に関連する規
格として、「職場における心理社会的リスクに対する指針」等の作成について議論されま
した。その概要を以下に記します。

「職場の心理社会的リスクのための指針」の作成について
2011〜2030年のメンタルヘルス不調者による世界的な経済損失は累積で約16兆ドル(
約18,000兆円)と試算されており、指針には再発防止だけでなく、予防措置も盛り込むこ
ととし、本指針はISO45003の仮番号が割り当てられ、2021年6・7月に発行を予定してい
ます。

「小規模組織向け実践ハンドブック」の作成について
小規模の組織では、OSHMSの運用、ISO45001の効果や価値の理解、活用する経営資
源の最小化等が難しいことから、小規模な組織がIOS45001を実践するためのハンドブ
ックを作成することとなりました。必ずしも「小規模組織」だけでなく、OHSMSの知識や運
用の経験がない組織でも利用できるものにすることとされ、本ハンドブックは2019年11
月に発行を予定しています。

なお、ISO45001の実践ガイド規格の作成が承認され、完成後はISO45002として発行さ
れる予定です。

また、ISO45001の各国における普及状況について、参加者からのヒアリング結果を以下
に記します。

(1) マレーシア
・英語版のISO45001で認証を取得した組織はかなり多い。ただし、審査員の力量が伴っ
ておらず、大きな課題と考えている。

(2) アメリカ
・5月の段階でISO45001の認証数は100ほどあった(北米)。きちんとデータを収集してい
ないため、現在の認証数は不明。

(3) 韓国
・韓国語の翻訳版が10月に発行されるが、すでに認証を取得した組織も多い。
・韓国ではOHSAS18001及びK-OHSMS(OHSASの韓国語版)の認証数が約5,000件あ
り、これらの組織がISOに移行すれば認証数はさらに増えるであろう。
・KOSHA18001の認証数は約2,000件あるが、KOSHA18001は法令に基づく規格なので
継続する。

(4) デンマーク
・認証を取得した組織数は不明だが、多くはない。
・ただし、OHSAS18001を取得している組織が約5,000件あるので、いずれISOに移行する
であろう。
・デンマーク国内でISOはポピュラーなので、ISO9001やISO14001を取得している組織は
、これからISO45001も取得するであろう。

(5) フランス
・認証機関が公表していないので認証数は不明だが、多くはないだろう。
・OHSAS18001の認証数が約1,000件あるので、ISOに移行するであろう。

(6) トルコ
・正確な数は把握していないが、すでに多くの組織が認証を取得している。
(規格普及推進室 斉藤)

◆ISO45001関係の情報はこちら↓
http://www.jisha.or.jp/iso45001/index.html

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【WHO、アルコールと健康に対する世界の状況を発表】
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 9月21日(金)、WHO(世界保健機関)は、飲酒が原因で年間300万人が死亡しており、
その数はエイズや暴力、 交通事故による死者数の合計を上回るとする報告書を発表し
ました。WHOの統計によれと、世界においてはアルコール使用障害(alcohol use disord
ers)の推計患者数は、男性2億3700万人、女性4600万人に上ると言われています。

★詳細はこちら↓ (WHOサイトへリンク)(英文)
http://www.who.int/news-room/detail/21-09-2018-harmful-use-of-alcohol-kills-mor
e-than-3-million-people-each-year-most-of-them-men

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【ILOチェックポイント日本語版アプリ完成】
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作業場・職場の安全衛生改善のためのデジタルツールとして幅広く活用されているILO
チェックポイント・アプリの日本語版が登場しました。利用者は各現場でチェックポイント
に照らし合わせてチェックリストを作成し、示されている行動提案や好事例に基づいて対
策を講じることが出来るようになっています。ILOでは持ち運びしやすいように、まずこ
の刊行物英語版のアプリ化を進めました。試験段階を経て、今回、日本語版を含む10
カ国語が新たに加わりました。

★詳細はこちら↓(ILOサイトへリンク)(日本語)
https://www.ilo.org/tokyo/information/pr/WCMS_645205/lang--ja/index.htm

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【I-OSHクラブ メールマガジン登録のご案内】
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JISHA International OSH-Net Club(I-OSHクラブ)メールマガジンの登録を募集してい
ます。興味のある方はどなたでも登録できますので、配信希望の方は、下記メールアド
レスに、メールのタイトルを「メルマガ申込」として、(1)「登録したいメールアドレス」と(2
)「会社名・部署」を記載の上、お申込下さい。なお、登録は何名でも登録可能です。

メールマガジン(I-OSHクラブ)申込先アドレス: kokusai@jisha.or.jp

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【編集後記】 
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海外に行くとその土地の独特の匂いに遭遇することがあります。特に市場や屋台を歩く
と、肉、魚、果物、香辛料等々匂いは様々ですが、中国の浙江省で出会った「臭豆腐(チ
ートウフウ)」の匂いはなかなか強烈です。清の西太后が好んで食したと言われ、珍味と
されていますが、あの匂いと味は忘れられません。醸造学の大家、小泉武夫氏によると
、酪酸菌、乳酸菌、プロピオン菌で発酵させたものを、さらにもう一度、発酵している塩汁
の中に漬けて発酵・熟成させたものであるとのことです。きっと何か奥深いものがあるの
かもしれませんが、私の味覚はまだ受け付けてくれません。次回の中国渡航時に是非
リベンジしてみたい食べ物の一つです。(国際セ 住)

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しては、下記までご連絡下さい。 

中央労働災害防止協会 技術支援部 国際センター
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東京都港区芝5−35−2 安全衛生総合会館6階
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FAX 03―3454−4596
メール kokusai@jisha.or.jp 
国際センターウェブサイト http://www.jisha.or.jp/international/index.html

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