中災防国際課メルマガ「I-OSHクラブ」(第028号)(令和4年5月18日配信)
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★JISHA INTERNATIONAL OSH-Net CLUB
(略称:I-OSHクラブ)
(海外の安全衛生分野の最新情報を提供するメールマガジン)
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中災防国際課では、海外の最新の安全衛生情報の提供や日系企業担当者等への安全衛生教育等を通じて、海外においても、労働災害のない職場、働く人が安全で健康に働くことができる職場を実現していただくためさまざまな支援を行っています。メールマガジン「I-OSHクラブ」を通じて、皆様に海外の安全衛生の情報を定期的に配信いたします。

==== 目 次 =======================================================
・ 【安全衛生に関するイベントのご案内】
○「第16回 海外進出 安全衛生担当者情報交流会」(無料)募集開始
○「アジア安全衛生SAKURAプロジェクト」(タイ語コース)(無料)募集開始
・ 【アジア スマイル セイフティ プロジェクトのご案内】
・ 【最新の海外の安全衛生情報のご案内】(中災防HP等へのリンク)                
・ 【海外安全衛生相談コーナー】
・ 【編集後記】

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【安全衛生に関するイベントのご案内】
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国際分野における企業の安全衛生活動支援のための安全衛生交流会やその他のイベント等についてご案内します。

○「第16回 海外進出 安全衛生担当者情報交流会」(無料) 募集開始
海外展開を図る企業の安全担当者等へ現地の最新の安全衛生情報の提供と担当者間のネットワーク構築の場を提供します(厚生労働省補助対象事業)。

日時:令和4年8月19日(金) 13時15分から16時10分まで 
会場:安全衛生総合会館(中災防 東京都港区芝5-35-2)
対象:企業における安全衛生担当者等
参加方法:現地(会場)参加もしくはオンライン参加
参加費:無料(先着順)(定員は各々30名程度)

発表1「重大災害撲滅のための安全衛生活動の海外展開」
2016年の2件の死亡災害を契機に、海外工場も含めグループ全体でリスクアセスメントと本質安全に基づくリスク低減を柱として各種活動を行い重大災害の撲滅に取り組んできました。海外工場を中心にそれらの内容をご紹介します。

講師:諸岡 己千生 氏(株式会社フジクラ EHS統括センター 主席技師)

発表2「ベトナムのグループ各社に安全文化を定着させる取組み」
労災ゼロが当たり前となる安全な環境を構築するために、日本式の安全管理手法を教育し、ベトナムの各社が自律して安全活動を行い、一人ひとりの安全意識を高める活動の事例をご紹介します。

講師:都平 祐浩  氏(三谷産業株式会社 安心安全推進本部)

※ 発表2の後に参加者とのワークショップ(情報交流会)を開催します。

★詳細はこちら↓ 
https://www.jisha.or.jp/international/exchange_communication/index.html

○「アジア安全衛生SAKURAプロジェクト」(タイ語コース)(無料)募集開始
厚生労働省の補助対象事業として、本年度、タイにおける日系企業(製造業)を対象に「アジア安全衛生SAKURAプロジェクト」を実施します。現地日系企業の安全担当者の能力向上と安全衛生活動のレベルアップに是非ご活用下さい。

原則、現地企業の日本本社を通じてお申し込みいただきます。

募集定員:10名程度(原則、1企業から2名まで)(予定)
申込締切日:原則、8月19日(金)

【プロジェクトの内容】
1「日本における研修」(前半)
日本の産業現場での実践活動のほか、全社的な取組みとして展開しているOSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)、リスクアセスメント、ゼロ災運動、健康づくり、5S等の取組みを伝え、現地日系企業の安全担当者の能力向上を目指す、現地語による安全衛生活動に関する研修コースを実施します。

実施時期:12月5日(月)~12月10日(土)
研修会場:中央労働災害防止協会 会議室(東京都港区)他

2「海外における助言・指導」(後半)
「日本における研修」を受講した参加者の現地企業において実施します(バンコク及びチェンマイ近郊の事業場を対象)。日本から専門家を現地企業に派遣し、現場の状況に応じた2~3時間程度の安全衛生に関する指導・助言等を実施します。

実施時期:2023年2月下旬~3月上旬頃
実施会場:プロジェクト参加者の現地企業

【プロジェクトの参加費用】
日本研修実施時における受講生の往復渡航費及び滞在費等のみをご負担いただきます。

【本社申込担当者からの代表的な声】
・「日常、大丈夫だと思っていたことが危険なこともあるを参加者が認識できた。」  
・「日本では常識的に行っている安全確認手法(指差呼称等)を学ぶことができ、現地企業において危険作業・非定常作業などを行う際に活用している。」                                                                                             
・「他社の安全衛生の取組状況や考え方を知ることができ、参加者のモチベーションが上がった。」  
・「指差呼称をこれまで現地企業では実施していなかったが、日々のルーティンワークの中で見落としがちになる細かいチェックに役立っている。」
・「安全活動に対する参加者の気付きにつながった。」
・「安全文化がまだ希薄な状況で、安全を意識させることが困難であったが、今回、現地責任者を参加させ、日本式の安全衛生の考え方を学んでもらったことは意義が大きいと考えます。」
 
◆詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/co-ope/sakura.html


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【アジア スマイル セイフティ プロジェクトのご案内】
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ここ数年のコロナの影響で現地に渡航できず、海外事業場の安全衛生管理にお困りではないでしょうか。中災防ではアジアにおける個別の日系企業子会社とオンラインで繋ぎ、タイ語やベトナム語などの現地語(通訳付き)での研修会や現場確認を行う「アジア スマイル セイフティ プロジェクト」を開始しました。

研修会では①「ゼロ災運動」、②「リスクアセスメント」、③「健康づくり」について、その基本的な知識や取組方法を伝えます。④「現場フォローアップ研修」では、現場における安全衛生管理上の課題等について、参加事業場から提供いただく動画や写真等にもとづき、オンラインで専門家が助言・指導を行い、現場の安全衛生活動の活性化を目指します。事業場のニーズに合わせて、科目を選択下さい。

なお、オンライン研修となりますので、同じ言語の子会社数社を対象にまとめて実施することも可能です。

★詳細・お申込書はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/co-ope/smile-asia-safety.html


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【最新の海外の安全衛生情報のご案内】
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海外の行政機関等のウェブサイトにおける安全衛生情報を日本語に翻訳したり、日本の安全衛生情報を英語に翻訳して、中災防ウェブサイトに掲載しています。タイトル下のURLをクリックすると、中災防ウェブサイト等の記事へリンクされます。

★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/index.html

最近のおもな記事は以下のとおりです。

2022年4月28日	
〇英国における職場での非致死的な傷害について(2020年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202204_06.html

2022年4月26日	
〇英国における騒音による聴力損失の状況(2019年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202204_11.pdf

〇韓国労働災害統計(2000年-2021年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202204_05.html

2022年4月21日	
〇英国の石綿関連疾患統計2022(2020年) 
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202204_09.pdf

〇英国の職業性肺疾患統計2021(2020年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202204_10.pdf

2022年4月18日	
〇英国の健康安全統計に係る欧州諸国との比較(2018年まで)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202204_04.html

〇英国の健康障害及び傷害の経年的傾向(2020年まで)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202204_03.html

〇英国における作業関連の喘息統計2(2019年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202204_02.html

〇英国の作業関連の皮膚疾患の統計2(2019年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202204_01.html

〇英国における作業関連のストレス、不安又はうつについて(2020年) 
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202203_06.pdf

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【海外安全衛生相談コーナー】
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海外の安全衛生に関する質問についてお答えするコーナーです。

Q
今行っている安全衛生活動が労働災害減少につながり、効果が表れているか客観的に数値などで確認する方法はありますか?度数率などの指標は参考にできますか?      

A
世界の労働災害発生率を比較する場合に最もよく用いられている指標は年10万人率です。
1年間で労働者10万人当たり何件災害が発生したかの指標です。この年10万人率の値を100で割ったものが日本でもよく使われている年千人率です。
ILO(世界労働機構)がhttps://ilostat.ilo.org/ で世界各国が報告した休業災害年10万人率を発表しています。このデータの解読は難解なので中災防で各国の休業災害発生率を年別にまとめたものがあります。
( https://www.jisha.or.jp/international/topics/202110_04.html )
こちらをご参考にしてください。数字を丸めて見てみますと、日本の200、米国の1000、英国の800、フランスの3000など、欧州での休業災害年10万人率の高さが目立ちます。

ILOの死亡災害年10万人率もあります。
( https://www.jisha.or.jp/international/topics/202110_03.html )。
同じく死亡災害年10万人率の数字を丸めて見てみますと日本の1.4、米国の5、英国の0.8、欧州各国の2前後となっています。日本と欧州がほぼ同水準となっています。

このほかに日本の強度率は、海外ではLTIFR (Lost Time Injury Frequency Rate)と呼ばれていますが、強度率を発表している国が少なく、国ごとの比較が難しい状況にあります。

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【編集後記】
先日、出掛け先で沢山のアメリカンクラッシックカーを見ました。私もアメリカで運転していましたが、日本の危険予知に加えてさらに気を付けることが沢山ありました。まず相手が交通ルールを守って運転すると思ってはいけないこと。車検制度がないのでメンテナンスしていない車が多く走っており、途中で車から煙が出ていたりタイヤがバーストする車が多いので、道路によくタイヤが落ちていたりすること。前を走っている車から積み荷や部品が良く落ちてくると。寒さで道路に穴が沢山空いていたり、信号待ちで物乞いが突然車を洗ってお金を要求してきたことなどがありました。ここでは書き切れませんが、あらかじめリスク(危険)を知っておいたお陰でリスク回避することができました。(高井)
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海外の安全衛生に関するご相談や本メールマガジンの内容に関するご質問等につきましては、下記までご連絡下さい。

中央労働災害防止協会 技術支援部 国際課
〒108-0014
東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館6階
電話 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
メール kokusai@jisha.or.jp
国際課ウェブサイト https://www.jisha.or.jp/international/index.html

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