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資料「世界禁煙デー」について(WHO)

掲載日:2007.05.11

来る5月31日は世界保健機関(WHO)により提唱されている「世界禁煙デー」であり、日本国内では厚生労働省が推進している「禁煙週間」(5月31日(木)〜6月6日(水))の初日である。

世界保健機関(WHO)は、昭和45年にたばこ対策に関する初めての世界保健総会決議を行い、平成元年に5月31日を「世界禁煙デー」と定め、喫煙しないことが一般的な社会習慣となることを目指した「たばこか健康かに関する活動計画」を開始した。厚生労働省においても、平成4年から世界禁煙デーに始まる一週間を「禁煙週間」としている。

喫煙が健康に与える影響は大きい上、受動喫煙の危険性やニコチンの依存性を踏まえると、喫煙習慣は個人の嗜好にとどまらない健康問題であり、生活習慣病を予防する上で、たばこ対策は重要な課題になってきているという。世界保健機関(WHO)では「たばこ、煙のない環境」("Smoke-free environments".)のスローガンのもとさまざまな催しを世界中で開催する。

日本国内においては、昨年4月から、禁煙治療に対する保険適用が開始され、同年5月には禁煙を希望する人に対しより効果的な禁煙支援が行えるよう禁煙支援マニュアルを厚生労働省が作成するなど、禁煙を支援する環境が整いはじめている。厚生労働省では、「無煙環境を考える」をテーマに、喫煙による健康影響、禁煙による効果等を認識し、効果的な受動喫煙防止対策の重要性等についての普及啓発を積極的に行うこととしている(同省「平成19年度『禁煙週間』実施要綱」等参照)。

同省では31日(木)に関連のシンポジウムを千代田区のサイエンスホールで開催する(入場無料)。