このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
国際安全衛生センタートップ国別情報:国際機関ILO資料 国際化学物質管理ツールキット >ステップ5

資料国際化学物質管理ツールキット
International Chemical Control Toolkit

ILO(国際労働機関)− SafeWork
Chemical Control Banding
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日:2008.02.12

ステップ5 作業指針シートを決定する。

  1. チェックシートは、あなたの扱っている物質が農薬であると分類したはずであり、或いはそれは管理段階1−4から分類出来たことでしょう。それはまた、皮膚保護の必要性を認識出来た事でしょう。それぞれ分類された管理について、以下の項目を読んであなたの必要とする作業指針シートを見つけてください。
農薬
  1. もし物質が農薬と分類されたら、あなたの行っている作業を最適に説明する表5から作業指針シートを見つけてください。
    表5:農薬作業指針シート
    作業内容 作業指針シート
    高濃度農薬液の取り扱い P100
    農薬の噴霧 P101
    農薬ガスまたはペレットによる燻蒸 P102
    害獣駆除剤の使用 P103
    農薬の廃棄 P104
管理段階1−4
  1. 表6は管理段階1−4のための作業指針シートにおける索引を包括しています。それぞれの管理段階用に、各管理段階の一般的原則を示したものおよび一般的な個別の作業のために用いるものとがあります。表6を用いるには、あなたのチェックシートに特定された管理段階に見合う表の部分を探して、作業の索引をご覧になって、あなたの行っている作業に最適の作業指針シートを選択してください。もしあなたの行っていることにマッチするシートが見つからない場合は、各管理段階用の一般的シートを選択し、ここに記述された原則をあなたの個別の作業に適用してみて下さい。例えば、もしあなたのチェックシートが、あなたが管理段階2を適用する必要があることを認識できた場合、表6の2項を見て、200系統のシート索引をご覧になって下さい。もしあなたがパウダーを計り分けるならば、作業指針シート211が適用されることが分かりますが、もしあなたがリストには無い何か(作業)を行う場合は、一般的な作業指針シート200を使用してください。
    表6:吸入がある作業の作業指針シート
    名称 シート番号
    管理段階1(換気一般)
    一般原則 100
    一般的貯蔵 101
    開放バルク貯蔵 102
    除じん装置の捕集物処理 103
    管理段階2(工学的対策)
    一般原則 200
    換気実験台(ドラフトを含む) 201
    層流換気ブース 202
    除じん装置の捕集物処理 203
    コンベア輸送 204
    袋への充填 205
    袋空け 206
    袋または小型容器からリアクタやミキサへの装入 207
    フレキシブルコンテナへの固体の装入と空ける作業 208
    ドラム缶への液体の充填 209
    ドラム缶を空ける作業とドラム缶用ポンプ 210
    固体の計量 211
    液体同士または液体と固体の混合 212
    固体の混合 213
    篩い分け 214
    選別 215
    スプレー塗装 216
    酸洗いまたはメッキ浴 217
    蒸気脱脂 218
    トレー乾燥炉 219
    ペレット成形 220
    錠剤成形 221
    管理段階3(封じ込め)
    封じ込めの一般原則 300
    グローブボックスの設計と使用 301
    集塵機の粉じん処理 302
    固体の輸送 303
    袋を大量に開ける作業 304
    大量のドラム缶への充填 305
    ドラム缶を空ける作業 306
    フレキシブルコンテナへの装入と空ける作業(固体) 307
    フレキシブルコンテナへの装入と空ける作業(液体) 308
    タンクローリーへの装入と空にする作業(固体) 309
    タンクローリーへの装入と空にする作業(液体) 310
    小型容器への充填 311
    ポンプによる液体の輸送 312
    小型容器への充填(パックとビン) 313
    固体の重量測定 314
    液体の重量測定 315
    固体の混合 316
    液体同士または液体と固体の混合 317
    蒸気脱脂 318
    管理段階4(特殊)
    管理段階4の一般原則 400
皮膚と呼吸器の保護
  1. 物質が皮膚有害性グループに属すならば、あなたは作業指針シートSk100を適用する必要があります。
  2. もしあなたが、呼吸用保護具の使用が適切とされる作業(溢れたものを掃除するなどの)を行っているならば、あなたはシートR100を適用する必要があります。
    表7:皮膚・呼吸用保護具作業指針シート
    名称 シート番号
    皮膚や眼に有害な化学物質 Sk100
    呼吸用保護具(RPE)の選び方と使い方 R100
安全と環境汚染
  1. 上記の一連の作業指針シートは、人間の健康を有害物質にさらすことで生ずる弊害から保護することを目的として作成されています。しかし多くの物質は、また「燃焼」によっても有害性をもたらし、または工場外へ漏れた場合、今度は「環境汚染」に悪影響を与えます。物質を加工するに用いる設備にもまた障害を及ぼします。いづれが適切であるかは、つまり可燃と爆発の必要性は作業指針シート上で分類されます。
  2. 機械からのハザードから身を守るために、指針シートは保守作業のための「作業許可」と称する作業のシステムにしばしば言及します。作業許可システムの主要な特徴は「ロックアウト」/タッグアウト」管理システムで、これは、保守点検作業中は機械の運転を停止させるというものであります。このシステムの主な特徴はシートS100に記述されています。
  3. もしあなたが廃棄物を陸地、大気または水中へ放出した、またはする場合、作業管理シートE100E200およびE300が、害を及ぼす排出物をいかに減らすかについて助言を与えているので有用でしょう。表8は安全と環境の作業指針シートのリストを示しています。
    表8:安全と環境汚染作業指針シート
    名称 シート番号
    安全
    ロックアウト/タグアウト手順 S100
    環境汚染
    大気汚染管理 E100
    水質汚染管理 E200
    廃棄物汚染管理 E300

添付資料

化学物質管理ツールキット使用におけるチェックリスト[51KB]

Adobe Reader ダウンロードPDFマークのファイルを閲覧するにはAdobe® Reader®が必要です。
新しいウィンドウに表示しますAdobe® Reader®最新版をダウンロードしてください。

このページの先頭へページの先頭へ