ゼロ災運動・KY(危険予知)

ゼロ災運動推進宣言事業場の声

地域組織ぐるみでの活用事例

ゼロ災運動推進宣言事業場への登録を地区ぐるみで推進している「いわき地区ゼロ災運動推進協議会」のゼロ災運動への取り組みをご紹介します。

協議会の設立経過と活動状況

この協議会の設立を推進した(社)いわき労働基準協会は、福島県いわき市にあり、企業の発展と労働者の福祉の向上を目的として、昭和25年に設立されました。900余りの会員を擁し、野木安・専務理事の強力なリーダーシップで会員企業への熱心な働きかけを行い、地区の協会としては全国屈指の規模で、ゼロ災運動推進者の人材育成を行っています。昭和62年、当時はいわき地区内において、ゼロ災運動にそれほど積極的な関心が示されているとはいえない状況でした。しかし、いわき労働基準協会主要役員事業場を中心にゼロ災運動の導入、安全衛生管理活動活発化の機運が高まり、協会の主たる活動目標として、ゼロ災運動事業に取り組むことになりました。

人材を養成する必要性を実感し、取り組みの手始めとして、会員企業に呼びかけ、ゼロ災運動プログラム研究会、RSTトレーナー講座をはじめ数多くの研修会に受講者を送りこみました。その修了者が中心となって、RSTトレーナー研究会を発足させ、研究・講演などを開始しました。研究会の活動を経て、会員企業から提案のあった、ゼロ災運動を労災防止活動の基盤活動にしてはどうか、という意見がまとまり、「いわき地区ゼロ災運動推進協議会」が発足しました。そして、各種の研修をその協議会の役員メンバーが担当することになり、活動が飛躍的に発展していきました。

平成元年には、いわき市管内に、KYTトレーナー1,000人配置計画が樹立され、平成8年7月にその目標が達成されました。本年7月の時点で修了者は2,300人に達しており、現在目標を3,000人として推進者の養成に当たっています。

いわき労働基準協会の安全衛生活動は、安全部会(幹事24名)、衛生部会(幹事20名)、労災部会(幹事10名)を中心に行われており、主な内容として、

  1. 年1回の地区安全衛生大会の開催
  2. 県大会、全国大会への参加
  3. その他各種安全衛生大会への参加

を進めるほか

  1. ゼロ災運動推進協議会
  2. RSTトレーナー研究会
  3. その他行政主唱の法令研究、指導会

などを開催しています。

本年7月には、さらなる労災防止活動の定着をめざし、いわき労働安全衛生マネジメントシステム推進協議会を設立しました。

なお、これまでのゼロ災運動への積極的な取り組みにより、平成8年に「ゼロ災運動表彰」、平成15年に「ゼロ災運動感謝状」が中災防より贈呈されました。

「ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度」を活かしさらなる飛躍を!

いわき地区ゼロ災運動推進協議会は、これまで行ってきたゼロ災運動推進者の人材養成に加え、会員企業のゼロ災への取り組みを見つめ直し、活動を活性化させる新たな取り組みとして、ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度をうまく活用しようと考え、会員事業場への呼びかけを行いました。

その結果、登録の「旗」を掲げるべきとの意見が多く寄せられたことから、さらにゼロ災運動推進協議会をあげて登録制度への参加を呼びかけることにしました。

先般開催されたゼロ災運動プログラム研究会に、いわき地区から参加した企業の責任者は、ゼロ災運動をきちんと取り組む意味と責任を、あらためて認識する良い機会だと述べられていました。

今後、機会をつくり活動の成果を発表していただくつもりです。

平成18年11月20日現在、表の通り、いわき地区の16事業場から登録を得ています。現在も登録を希望する企業があり、登録要件の整備を行っているとのことです。

いわき地区登録事業場(登録順)
株式会社クレハ いわき工場
三洋海運株式会社小名浜支店
小名浜吉野石膏株式会社いわき工場
小名浜海陸運送株式会社
勿来十條紙工株式会社
磐城紙業株式会社
日本製紙株式会社勿来工場
小名浜合板株式会社
常磐火力産業株式会社勿来事業所
アルプス電気株式会社ペリフェラル事業部
常磐開発株式会社
常磐共同火力株式会社勿来発電所
小名浜精錬株式会社小名浜精錬所
クレハ運輸株式会社
株式会社クレハエンジニアリング
日本化成株式会社小名浜工場

(写真1)
写真1:危険予知活動トレーナー研修会の様子 危険予知活動トレーナー研修会の様子

(写真2)
写真2:株式会社クレハ いわき工場(登録事業場)の受付 株式会社クレハ いわき工場(登録事業場)の受付

ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度に関するお問合せ先

教育推進部 TEL 03-3452-6257