お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2008年5月27日
イギリス安全衛生庁(HSE)は、
安全衛生に関する諸統計を「統計」のページ
に掲載しているが、この中の
の概要は次のとおりである。
06/07年に現在または過去における業務に起因して疾病にかかったか、悪化したと考えている労働者は、 220万人である。そのうち過去12カ月のうちに新たに疾病にかかったのは64万6千人である。 2005年における中皮腫による死亡者は2‚037人で、 その他の職業性がんおよび肺疾患による死亡者は更に数千人に達する。
06/07年の業務上災害による死亡者数は、241人に上り、死亡10万人率は0.8である。
傷害・疾病・危険事態報告規則
(RIDDOR –Report an accident or disease
under the Reporting of Injuries Diseases and Dangerous
Occurrences Regulations 1995)
に基づいて報告された負傷者数は、141‚350人で、10万人率は535.1である。
一方、労働力調査(LFS–Labour Force Survey)によると負傷者数は274‚000件で、10万人率は1000である。
※LFS:(Labour Force Survey):四半期ごとに行われる英国の労働市場に関する5万世帯対象の全国調査。
全体の労働損失日数は、3‚600万日であり、労働者一人当たり1.5日である。 このうち3‚000万日が疾病によるもので、600万日が負傷によるものでる。
労働力調査によると、06/07年におおよそ220万人の労働者が業務に起因する疾病にかかったと考えている。 このうち約3/4が筋骨系障害(例 腰痛、上肢)、またはストレス、うつ、あるいは不安神経症であった。
疾病の種類 | 推定された中央値 (千件) |
95%信頼区間 | |
---|---|---|---|
下限値 | 上限値 | ||
筋骨格系障害 | 1‚114 | 1‚094 | 1‚193 |
主に腰痛 | 493 | 461 | 526 |
主に上肢、首 | 426 | 396 | 456 |
主に下肢 | 224 | 203 | 245 |
ストレス・うつ・不安 | 530 | 496 | 565 |
呼吸器や肺の障害 | 142 | 125 | 159 |
聴覚障害 | 75 | 63 | 87 |
合計 | 2‚200 | 2‚131 | 2‚269 |
※記載されていない疾病もあるため(例 心臓病、皮膚病など)合算した数値と合計は異なる。
06/07年に報告された重篤災害(Major injuries:骨折、手足の切断、脱臼などを伴う重篤な負傷)は28‚267件であり、 10万人率は107.0で、前年と比較して3%の減少を示している。 そのうち3分の1が踏み外しとつまずきによるものである。 重篤災害以外の休業4日以上の災害件数は、113‚083件であり、 10万人率では、428.1で、05/06年に比べて6%低くなっている。 これらの5分の2は物などの取り扱いによるものである。
年度 | 被雇用者 | 自営者 | 合計 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
重篤災害 | 数 | 10万人率 | 数 | 10万人率 | 数 | 10万人率 |
04/05 | 30‚451 | 117.9 | 1‚251 | 33 | 31‚702 | 107.1 |
05/06 | 28‚914 | 110.5 | 1‚303 | 34 | 30‚217 | 100.7 |
06/07(p) | 28‚267 | 107 | 1‚183 | 30.3 | 29‚450 | 97.1 |
休業4日以上の負傷 | ||||||
04/05 | 121‚779 | 471.7 | 1‚143 | 30.2 | 122‚922 | 415.2 |
05/06 | 119‚045 | 454.7 | 1‚223 | 31.9 | 120‚268 | 400.7 |
06/07(p) | 113‚083 | 428.1 | 1‚139 | 29.2 | 114‚222 | 376.8 |
06/07年(暫定)における業務上災害による死亡者数は241人で、これは10万人率で、0.80である。 05/06年におけるこれらの数値は217人で、0.72であった。長期的にみた死亡災害発生率は減少傾向にあるものの、 過去5年においてはあまり変化がみられない。 主要な産業部門のうち、建設業および農業における死亡災害率が最も高く、 06/07年の2部門合計は全体の46%を占め、その数はそれぞれ77人と34人であった。
被雇用者 | 自営者 | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
年度 | 数 | 10万人率 | 数 | 10万人率 | 数 | 10万人率 |
99/00 | 162 | 0.7 | 58 | 1.7 | 220 | 0.8 |
00/01 | 213 | 0.9 | 79 | 2.4 | 292 | 1 |
01/02 | 206 | 0.8 | 45 | 1.3 | 251 | 0.9 |
02/03 | 183 | 0.7 | 44 | 1.3 | 227 | 0.8 |
03/04 | 168 | 0.7 | 68 | 1.8 | 236 | 0.8 |
04/05 | 172 | 0.7 | 51 | 1.3 | 223 | 0.8 |
05/06 | 164 | 0.6 | 53 | 1.4 | 217 | 0.7 |
06/07p | 185 | 0.7 | 56 | 1.4 | 241 | 0.8 |