韓国の安全衛生統計は、韓国産業安全保健公団
(KOSHA
)
のウェブサイトに掲載されている同公団の年次報告書で見ることができる。
2007年の年次報告書
に掲載の労働災害及び職業性疾病の状況を紹介する。
- 概 況
労働者災害補償保険法の適用を受ける1,429,885事業場の労働者12,528,879人のうち、
4日以上の医療を必要とする被災者は、90,147人であった。死傷病率は、0.72%であった。
2006年と比べると、被災者数は0.3%増加し、死傷病率は0.05%減少した。
労働災害による死傷病者は、1990年はじめから減少傾向を示し、
また、1998年及び1999年のIMFの管理下での国家経済の劇的シフトにより、急激な減少を示し、次いで増加した。
また、2000年7月以降、労働者災害補償保険法が、労働者数1名以上の事業場に適用拡大されたために2001年以降増加している。
(以上、KOSHAの2007年版年次報告書による。)
※死傷病率=(死傷病者数/労災保険適用労働者数)×100
- 死亡災害発生状況
2007年の業務上の負傷、疾病による死亡者は、2,406人であった。
このうち、1,383人は負傷により、また、1,023人は疾病による死亡である。
1万人あたりの死亡率は、1.92で、前年の2.10に比べて0.18減少した。
死亡災害の3大原因は、脳・心臓疾患(515人)、じん肺症(442人)及び墜落転落災害(418人)であった。
※死亡1万人率=(死亡者数/労災保険適用労働者数)×10,000
- 職業性疾病
2007年における疾病罹患者数は、11,472人で、前年の10,235人に比べて1,237人(12.1%)増加した。
特に、典型的な職業性疾病(化学的、物理的または生物学的要因による)は、
2007年においては2,098件で、前年の2,174件に比べて76件(3.5%)減少した。
※罹患率=(罹患者数/労災保険適用労働者数)×1,000