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国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

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各国情報・国際関係

EU 10ヶ国における看護師の暴力による被害状況調査報告

2008年4月22日

HESA News 10/03/2008 別ウィンドウが開きます

2008年1月21日発行のOccupational Medicine‚に掲載された研究報告によると欧州においては、 22パーセントの看護師が、少なくとも月に一度患者や、 その親族からの暴力や虐待による被害を受けているとされている。 国別に見るとフランスでは、39%の看護師が暴力の被害を受けており、 英国(29%)、ドイツ(28%)、ベルギー(23%)がそれに次いでいる。

フランス、オランダ、ドイツ、イタリア各国の研究者たちは、 暴力行為の影響による退職者の発生とその補充、 疾病および燃えつき症候による離職の増加などが広範囲に及んでいることを指摘している。

この研究により、熟練した看護師に比べ、若い看護師や看護助手に対する攻撃の危険性が高いことが判明し、 更に、男性看護師が、女性看護師よりも標的になりやすく、精神科、老年病棟、 救急病棟における看護師への暴力の多いことが確認された。

欧州のさまざまな機関の研究者らは、職場での暴力が疾病や燃え尽き症候の発症率を引き上げて、 退職者を増加させた後の代替者の補充が容易なことではないと述べている。 この研究報告は欧州10カ国において、39‚894人の看護師を対象に実施された調査に基くものである。

著者は、この結果に基づいて以下のように述べている。

  • スタッフの保護は、確かな信頼できる方針によって行われ、事件が起きた時には慎重に調査を実施することが必要である。
  • 職場での暴力問題は、看護師の直面する最も複雑かつ危険なハザードである。
  • 病欠の増加、安全対策の費用、訴訟、労働災害補償、退職者など、その影響は多岐に渡り、 心理的および組織的の両側面におけるコストの問題に対処しなくてはならない。

原報告(Occupational Medicine 2008;58:107­114)の所在

 

関連情報

保健機関における暴力の問題については、WHO、各国政府とも多くの情報をHPに提供している。主要なものを以下に示す。

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

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