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中央労働災害防止協会(中災防)
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E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2008年6月30日
EU
OSHA News from Board 16.04.2008
キレを生じる人が増加していることを警告する報告書がMental Health Foundationから発行された。
社会状況の変化により、人々の感情的な問題が増大していることが立証された。
この報告書は、Mental Health Foundationのhpからダウンロードできるが、
サイト
に掲載されている概要を紹介する。
Mental Health Foundationとは、1949年に設立された、主として寄付金により運用されている、
この問題に関しては、最大の民間団体であるとされている。
イギリスの「キレる問題」は職場を含めたイギリス全土で未解決のまま取り残されている。 Mental Health Foundationより新しく発表された報告書 「Boiling Point Problem anger and what we can do about it」 ではキレる人々の増加の警告をしている。
2008年のメンタルヘルス週間に、Mental Health Foundationはキレについての報告書作成に着手し、キレが個人や、 その家族、また地域社会にどのような影響を及ぼすか、およびその被害を如何に最小限に抑えることができるのかをまとめた。
キレは身体的、精神的から、社会的問題へと幅広く悪影響を及ぼすということが、調査より明確になった。 慢性的なキレや、激しいキレは冠状動脈性心臓病、脳梗塞、がんや、一般的な風邪、 あるいは健康の低下に影響すると同時に、危険行為、優柔不断な行動、薬物の誤った服用の誘因ともなる。 キレの強さは、社会的支援の低さや、高レベルのストレスと関連している。 強いキレの表現はまた、積極的な問題解決がなされていないことを示す。 キレはまた、うつ病や自傷行為などを含む精神衛生的問題と結びついており、 他のどの感情よりも対人関係にマイナスの影響を与えると考えられているようである。
社会状況の変化により、人々の感情的な問題が増大していることが立証された。 本報告書作成のために行った調査によると、国民の大多数は、概して人がキレやすくなっていると感じている。 この調査でも引用した、社会的影響力のある作家は、21世紀の西欧社会の生活について分析し、 人はキレやすくなっており、イギリスでは人々が、50年の経済成長に伴って幸せになってはいないとしている。
しかしながら、私たちが目の当たりにしている変化が、我々の基本感情の中心構造になることはないだろう。 進化とは緩やかな過程であり、急速な変化とは社会的習慣や経済的、政治的環境の中に起こり、 我々の思考、感情、姿勢に影響するのである。