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国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

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各国情報・国際関係

クレーン及びデリックのリスク管理に関する米国安全技師学会(ASSE)ニュース

2008年7月24日

2008年5月
American Society of Safety Engineers News
Managing Cranes and Derricks Safety Risks (May 30‚ 2008) May 2008
http://www.asse.org/newsroom/release.php?pressRelease=1046 別ウィンドウが開きます

ニューヨークとマイアミにおける最近の大きなクレーンの事故により、 クレーンとデリックの操作に伴うさまざまな危険源(Hazards)についての関心が高くなってきている。

クレーン及びデリックの事故により毎年おおよそ80人の建設労働者が死亡し、 263名が負傷していると推計されている。

教育・訓練の欠如がこれらの事故の最大の要因であるが、装置の誤使用及び欠陥のある装置の使用も重要な要因となっている。 さらに最近の高性能クレーンの事故においては、機器の破損、故障が主要な要因となっている。

米国安全技師学会は、ASMEの「索道、クレーン、デリック、ホイスト、フック、ジャッキ及び玉掛け用具に関する安全基準」 B30を大変有効なクレーン及びデリックに係るリスク管理についてのガイドとして考えている。 この安全基準については、下記で参照することができる。米国機械学会は、この規格の事務局である。
http://cstools.asme.org/csconnect/CommitteePages.cfm?Committee=L01200000 別ウィンドウが開きます

当学会としては、クレーン及びデリックの各州の基準を参照するに当たってまず、 最初にこれらの自主的規格を参照することを推奨している。 当学会は、2007年に政府がクレーン安全の法制化に取り組むこととなったときにこれらの規格を参考とするよう主張した。 当学会のコメントについては、下記でみることができる。
http://www.asse.org/professionalaffairs/govtaffairs/state_communication.php 別ウィンドウが開きます

クレーン及びデリックの現行の連邦の安全衛生基準は、1967年から1969年の間に制定されたものである。 これらの基準を改正する作業が2002年に開始した。この基準制定の過程は、下記でみることができる。
http://www.osha.gov/pls/oshaweb/owadisp.show_document?p_table=UNIFIED_AGENDA&p_id=6439 別ウィンドウが開きます

基準改正作業が実施された事由については、 本サイト 別ウィンドウが開きます でみることができる。

2004年にクレーン・デリック基準改正委員会は、その改正案を労働安全衛生局に提案した。鍵となる事項は次のとおりである。

  • 経過期間終了後に、クレーン運転者は
    (1) 認証機関により承認されたクレーン運転者試験機関
    (2) または試験機関の監査人により監査された事業者自身の資格付与プログラム
    により資格を付与されなければならないこと。
  • 過去30年間に開発された新たなクレーンに適用を拡大したこと。
  • 有資格者が、クレーンの組み立て・解体における主要な危険源に対処すること。
  • 地盤条件をクレーンの設置に当たって転倒防止のために十分なものとすること。
  • クレーン死亡災害の主要な原因である感電災害防止のために、 事業者はクレーンが充電部分に規定の距離以内に近づかない装置を選択すること。 規定の距離以内に近づいて作業する時は必要な対策をとること。

これらの規定案は、2008年8月に公表される予定である。

当学会は、労働安全衛生局に対してこれらの規則制定を可能な限り進めるよう要望しているが、 現行の自主的に合意された規格のB30が、より総合的で最新の基準であり、 産業界及び政府がクレーンデリックの安全を進めるうえでガイドとして活用すべきものと考えている。

 

関連情報

  • 海外トピックス「クレーン災害の発生状況と防止のための提言を記載したCPWR:の報告書」
    CPWR’s Crane Report:Crane–Related Deaths in Construction and Recommendations for Their Prevention
    http://www.cpwr.com/research–cranereport.html 別ウィンドウが開きます
    CPWR(Center for Construction Research and Training、 以前の名称The Center to Protect Workers’ Rights–建設業研究・教育訓練センター) のサイトには、クレーンを含め、建設業の安全に関する多くの情報が掲載されている。
    http://www.cpwr.com/index.html 別ウィンドウが開きます
  • 労働安全衛生局OSHA 安全衛生トピックス
    OSHA:Safety and Health Topics Crane‚ Derrick‚ and Hoist Safety
    http://www.osha.gov/SLTC/cranehoistsafety/index.html 別ウィンドウが開きます
  • クレーンに関する災害のサイト
    CraneAccidents.com
    http://craneaccidents.com/ 別ウィンドウが開きます
  • eLCOSHについて
    Center for Construction Research and Training(CPWR) がNIOSHの資金提供により設置している下記サイトには、 広範囲にわたる建設安全に関する資料が掲載されている。
    eLCOSH:Electronic Library of Construction Occupational Safety and Health
    http://www.cdc.gov/elcosh/index.html 別ウィンドウが開きます

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