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各国情報・国際関係

イギリスHSEの美容院等における職業性疾病調査報告RR623

2008年9月1日

HSE what’s new Wednesday‚ April 23rd‚ 2008

Occupational diseases in hairdressers and nail bars 別ウィンドウが開きます

イギリス安全衛生庁(HSE)がシリーズで刊行している調査報告(Research Report)において、 「美容院における皮膚炎、喘息/呼吸器系に関する査察チェックリスト」を用い、 ロンドンの200余箇所の美容院の調査を行った結果がとりまとめられた。同報告の概要、主要な調査結果、 チェックリストの内容などを紹介する。(ネイルバーの部分は省略した。)

原資料の題名と所在

PDF 別ウィンドウが開きます RR623 - Occupational asthma, respiratory issues and dermatitis in hairdressers and nail bars

報告書RR623の概要

背景

良い労働慣行や、効果的な曝露管理手段が適用されていない美容院、美容サロンなどで働く従業員達は、 潜在的に皮膚や呼吸器系の疾病を起こすリスクにさらされている。

目的

HSEによる「労働による皮膚炎や喘息の発病と悪化の予防に関する優先事項」に焦点をあて、ロンドンにおいて調査が行われた。

調査方法

2006年10月と2007年4月の間に、地方当局環境衛生専門家 (Local Authority Environmental Health Practitioners(EHPs))が205の美容室とネイルサロンを査察し、 その結果をHSL(安全衛生研究所−HSEの系列機関)に提出し、分析した。

主要な調査結果

  • 査察者は、健康上のリスクと、髪や爪の関連製品の使用との関係性について、管理層は一般的に理解していると考えた。 また従業員はこれらのリスクに気付かされ、自分自身を守る為の適切な予防策をとっていた。 およそ5分の2のサロンがCOSHH(有害物質管理規則)のアセスメントを理解し、使用している製品と、 その中で健康上のリスクとなりうるものの記録を作成していた。
  • 保護手袋は広く使用されていたものの、 その正しい取り外し方に関する指示やガイダンスを提供しているサロンは半数だけであった。 スタッフに提供された手袋の4分の3はラテックス製で、それらが低蛋白の物か、 パウダーフリーの物であったかは把握されていない。
  • 換気/下方吸引型テーブルの使用は、広く見られなかった。マスクの使用は予防手段として不適切であるにも関わらず、 査察を受けたネイルサロンの半分の従業員が使用していた。
  • 勧告および更なる化学的、技術的サポート活動が行われた。
  • 今後のサポート活動として、再訪問し、前回の査察の結果、また意識改革戦略の実施以降において、 正しい管理がされているかどうかの確認をする。特に手袋の使用と、埃、匂い、 煙の効果的な管理に焦点をあてた活動が望まれる。
  • 以上の対策はこの業界で指導され、知識の向上、COSHHの実施、 リスクアセスメントおよび管理適用がより組織的に実行されることになる。

報告書RR623に添付の「美容院における皮膚炎、喘息/呼吸器系に関する査察チェックリスト」

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