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中央労働災害防止協会(中災防)
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お知らせ
国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別、分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2008年10月16日
EU OSHA News from Board 2008年5月19日
欧州安全衛生機構(EU-OSHA)は、国際間の諸機関及び各国政府が策定している中長期の戦略(strategy)を集めた サイト を設置した。 原資料がドイツ語、フランス語のものも、英文の概要が掲載され、世界の全般にわたる状況を知ることができる。
このサイトに掲載された英文の資料の中から、「ドイツの労働安全衛生共同戦略の概要」を紹介する。 なお海外トピックススの別項において、「EUの2007−2012における労働安全衛生戦略の概要」及び 「フランスの職場の健康確保計画(2005−2009)」を掲載している。
Short Outline of the Joint German Occupational Safety and Health Strategy
EU OSHA サイトにおける題名
Common German OSH Strategy(English Summary)
ドイツ連邦政府、州政府及び国家災害保険基金(statutory accident insurance funds)は、労働安全衛生における共同戦略を策定した。 この戦略的アプローチは、欧州及び国際的な要請に対応しているものである。
共同戦略における包括的な目標は、 企業の健康増進対策により補完された労働安全衛生に係る系統的で予防的な対策を通じて、 労働者の健康の維持、改善、促進をはかることである。 健康かつ有能で、やる気のある労働者は大きく変化し続ける社会に対応する為の必要条件であり、 彼らの革新的エネルギーと競争力は結果的に企業の経済的成功に結びつく。 経営者や従業員の、安全衛生に対する意識は強化されなければならない。 企業における安全衛生の確保のためには、 企業内の労働安全衛生構造の強化とともに労働者と労働安全衛生関係者の参加が不可欠である。
労働安全衛生戦略、企業の健康増進対策及び国家災害保険基金の間のインターフェースは、 全人口に係る予防的アプローチと緊密なつながりをもっている。 それゆえ、労働安全衛生は予防重視の健康増進対策の不可欠な一部であり、 結果として就労期間の延長、社会保障制度の安定、労働災害及び職業性疾病による経済的損失を減少させる。
全国労働安全衛生会議(National Occupational Safety and Health Conference-NAK)は労働安全衛生共同戦略の枠組みの企画、 調整、評価及び決定の中央機関として結成される。 そのメンバーは、連邦政府、州政府及び国家災害保険基金であり、それぞれより3人の代表をNAKに派遣する。 各代表には参加と発言権が与えられているが、投票権は持たない。 NAKの議長は政府、州政府及び国家災害保険基金が一年ごとに交代で務める。 各産業の代表等も、労働安全衛生目標の策定について顧問として会議に参加する。