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各国情報・国際関係

EU OSHAのリスク監視活動報告書(皮膚障害)

2009年5月18日

EU OSHA News 2009年1月21日他 別ウィンドウが開きます

欧州安全衛生機構(EU OSHA)のリスク監視活動部(risk observatory unit)は、 皮膚障害(EN6‚244ページ)および振動障害(EN7‚124ページ)に関する情報をまとめた報告書を相次いで刊行した。 皮膚障害に関する報告書の概要を紹介する。

原資料の題名と所在

EU OSHA:EUROPEAN RISK OBSERVATORY REPORT EN 6
Occupational skin diseases and dermal exposure in the European Union (EU-25):policy and practice overview

 

欧州安全衛生機構リスク監視活動報告書No.8
EU25ヶ国における職業性皮膚疾患及び経皮ばく露に関する施策及び実施状況

概要

皮膚障害は、化学物質などが原因で生じ、職業性疾病全体の7%を占め、職場のストレスに次ぐ重要性を有するが、 EU各国における診断基準や統計の作成方法はまちまちで、的確な実態の把握がなされていないし、統一された基準も存在しない。 このため、これに関連する多くの課題に対して、積極的な取り組みが必要である。 この報告書は、皮膚疾患についての基礎的な知識、EUにおける規制の状況、各国における防止のための施策、 診断基準、記録作成、ばく露評価、障害防止手段の状況などをとりまとめて、現況を明らかとしている。 以下に主たる目次を示す。

主たる目次と内容の一部

1. 産業保健における皮膚疾患概説
1. 1. 皮膚の構造
1. 2. 局部的影響
1. 3. 皮膚吸収による全身影響
1. 4. 職業性皮膚疾患
2. EU 23ヶ国における職業性皮膚疾患に関する認識の程度
3. 皮膚疾患の発生及び防止に関するデータの収集方法
3. 1. 疾患の報告
3. 2. 皮膚疾患に関するデータの収集方法
4. 経皮ばく露によるリスクに関する認識の程度
4. 1. 経皮ばく露リスクに関する欧州の法規制
4. 2. 経皮ばく露リスクに関する認識の程度
5. 皮膚疾患及び経皮ばく露に関する診断、測定及びリスクアセスメント
5. 1. 既往症と検査の履歴
5. 2. 皮膚の臨床検査と追加検査
5. 3. 皮膚疾患他の診断
5. 4. 刺激及びアレルゲンに関する今後の研究
5. 5. 作業場所の調査
5. 6. パッチテスト他の感作性検査
5. 7. 皮膚毒性検査他
5. 8. RISKOFDERM(オランダTNOが中心の欧州各国共同の皮膚ばく露に関するリスクアセスメントプロジェクト)
5. 9. 北欧諸国の皮膚疾患に関する質問票NOSQ–2002
5. 10. 感作性分析に関する新EN規格
5. 11. 欧州化学産業協会: ECETOCによる最近の研究
5. 12. 各国における皮膚疾患及び経皮ばく露に関するリスクの評価/測定に関する方法の例
6. 経皮ばく露に関するリスクの防止、除去、低減の方法
6. 1. 一般的手段
6. 2. 個人保護
6. 3. 各国における皮膚疾患及び経皮ばく露に関するリスクの防止、除去、低減の方法の例
7. 結論、今後の課題、勧告
8. 本報告書で用いた用語
9. 参考資料(p81-86)
10. EUの関連する法規
11. 付属資料 1. 職業性皮膚疾患の生ずるリスク職業の例(p92–101)
12. 付属資料 2. 各国別の施策及び実施状況

各国別資料

−下記各国について、それぞれの法規、予防措置のための手引きなど、リスクの存在する状況、 リスクの認識の程度、防止手段、リスクの中の優先順位、今後の取り組み、その他の参考資料などが掲載されている。

1) Austria
2) Belgium
3) Cyprus
4) Czech Republic
5) Denmark
6) Estonia
7) Finland
8) France
9) Germany
10) Greece
11) Ireland
12) Italy
13) Lithuania
14) Luxembourg
15) Netherlands
16) Poland
17) Portugal
18) Slovakia
19) Slovenia
20) Spain
21) Sweden
22) United Kingdom

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

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