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国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

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各国情報・国際関係

OSHA安全衛生指針:小規模事業場におけるエチレンオキシドの取扱い

2009年9月7日

OSHA Quick Takes 2009年5月15日 別ウィンドウが開きます

アメリカ労働安全衛生局(OSHA)は、規則・基準などを補完するための情報として、 多くの指針・手引きなどを提供しているが、 その例として2009年4月に刊行された「小規模事業場におけるエチレンオキシドの取扱い」を紹介する。

原資料の題名と所在

OSHA安全衛生指針:小規模事業場におけるエチレンオキシドの取扱い

エチレンオキシドの取扱いによる健康障害を防止するために制定されたOSHA基準による、 ばく露測定手段、アクションレベル・ばく露限界、測定が要求される状況、 ばく露が大きい場合の抑制対策、作業者への周知、健康診断、緊急事態への対処他について、 小規模事業場向けのわかりやすい記載がされている。

目次

  1. 概説
  2. ばく露モニタリング
    A. OSHAの規則によるばく露モニタリングに関する要求の内容
    1. ばく露モニタリングの種類
    2. ばく露モニタリングに関するOSHAの要求
      1. 個人ばく露
      2. エリアモニタリング
      3. 漏洩の検知
    3. OSHAのばく露レベル
      1. 許容ばく露限界
    B. モニタリングに関する要求
    1. 初回モニタリング
    2. 定期モニタリング
    C. 測定結果に対応するアクション
    D. モニタリングに関する相談窓口
  3. ばく露の低減と防止
    A. 事故時のエチレンオキシド漏洩検知手段
    1. 事故の状況
    2. 事故時対処計画
    3. 事故時の警報
    B. 法規遵守の推進計画
    C. 工学的対策他によるばく露の低減
    D. 呼吸用保護具の支給
  4. その他の要求事項
    A. 従業員への情報提供と教育訓練
    1. 有害性の周知
    2. 立ち入り禁止区域の設定
    3. 容器の警告ラベル表示
    B. 医学検診
  5. 規制遵守の詳細と参考情報
    A〜Mの各項(略)
  6. OSHA基準とその他の情報源
    A〜Iの各項(略)
  7. 参考資料
  8. 上記の実施に関するOSHAによる支援
  9. OSHA地域事務所

本指針の性格と位置づけ(概要)

OSHAが提供している多くの種類の指針・手引きの性格と位置づけに関しては、以下の説明が記載されている。

  • 本指針は、アメリカの労働安全衛生法1970の冒頭における、「本法に基づいて策定された基準の執行を許可し、 各州の安全で衛生的な労働条件を保証する努力を支援、促進し、 労働安全衛生の分野における研究、情報、教育、訓練を実施することにより、 男女労働者のための安全で衛生的な労働条件を保証する。」との記載に基づいて、 特定の基準(Standard)に関係する一般的情報を提供するものである。 この指針は、OSHAの諸基準及び労働安全衛生法で規定された内容の遵守に関する責任に影響を与えるものではない。 法規の解釈や執行方針は変化することがあるので、しかるべき機関の判断を求める必要の生ずることがある。
  • 本指針は、基準でも、規則でもなく、法的な義務を新たに発生させることはない。 事業者が安全で健康的な職場を作り出すことを援助するための助言を提供するものである。 アメリカの労働安全衛生法は、事業者に対して、OSHAの定める基準を守ることに加えて、 法5(a)(1)の一般条項によって、従業員に対して、 死亡または重大な身体の傷害を生ずる危険の存在しない作業場所を提供することを求めている。 危険が認識されていても、これを防止する合理的な措置を実施しないとき、 事業者は、一般条項により訴追されるが、この指針に示された勧告を実施しないことが、 ただちに一般条項の違反とされるものではない。

関連情報

エチレンオキシドに関するその他の情報

OSHA/ Safety and Health Topics: Ethylene Oxide 別ウィンドウが開きます

NIOSH/ Safety and Health Topic: Ethylene Oxide 別ウィンドウが開きます

OSHAとNIOSHの刊行物の全体的状況

  • OSHAの刊行物

OSHAウェブサイトの刊行物のページ 別ウィンドウが開きます に、下記によるリストが掲載されている。

  • ABC順
  • 産業・トピックス別
  • 形態別

形態としては、下記のものがある。

  • パンフレット・小冊子
  • ファクトシート
  • 指針・手引き
  • ポケットカード
  • クイックカード等

いずれも、無償でダウンロード可能であり、自由にコピーして使用することができる。 出所の記載が求められているが、義務ではない。

  • NIOSHの刊行物
  • NIOSH の番号つき刊行物 (Numbered Publications 別ウィンドウが開きます) のサイトには、1970年代以来の資料リストが掲載され、大部分が無償でダウンロード可能である。
  • データベース NIOSHTIC-2 別ウィンドウが開きます を利用すると、4万4千件のNIOSH刊行物を検索することができる。

NIOSH刊行物の種類としては、以下がある。

  1. 番号つき刊行物NIOSH−Numbered Publications
    1. クライテリアドキュメントCriteria Documents (CDs)
    2. カレントインテリジェンスブレチンCurrent Intelligence Bulletins (CIBs)
    3. NIOSH警告NIOSH Alerts
    4. 調査報告書 Report of Investigations (RIs)
    5. 情報サーキュラーInformation Circulars (IC’s)
    6. 技術ニュースTechnology News
    7. 作業場の問題解決Workplace Solutions
    8. 安全衛生ガイドHealth and Safety Guides
    9. 技術報告Technical Reports
  2. 健康有害性評価・健康有害性評価技術援助報告Health Hazard Evaluations/Hazard Evaluations and Technical Assistance (HETA)
  3. 制御技術報告Control Technology (CT)
  4. 産業部門別調査報告Industry wide Studies (IW)
  5. 死亡災害対策評価報告Fatality Assessment and Control Evaluation (FACE)
  6. 委託研究報告Contract
  7. NIOSH 出資委託研究報告NIOSH Sponsored Grant
  8. NIOSH 教育訓練資料NIOSH Training Documents
  9. NIOSH 議会等における証言集
  10. その他のNIOSH の報告書Miscellaneous NIOSH
  11. その他のNIOSH 定期刊行物、書籍、シンポジウム録NIOSH Authorized Journal Articles, Books, Symposia, etc.

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