お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2009年10月30日
American Institute for Cancer Research発行の
Cancer Research Update第25号
(2009年8月19日):最近の科学ニュース
アメリカがん研究協会AICR(American Institute for Cancer Research)は、ライフスタイルとがんとの関連についての科学的情報を、 一般向けにわかりやすく紹介している民間団体である。
同協会が8月19日に発行したメールマガジンにおいて、 学術雑誌"Archives of Internal Medicine"の2009年8月号(2009;169(15):1355-1362) における表記論文の掲載が報道されたので、 その概要を紹介する。
原論文の英文題名と著者及び掲載号の所在は以下である。
題名:Healthy Living Is the Best Revenge:
Findings From the European Prospective Investigation Into Cancer and Nutrition–Potsdam Study
著者:Earl S. Ford; Manuela M. Bergmann; Janine KrÖger; Anja Schienkiewitz; Cornelia Weikert; Heiner Boeing
ドイツにおいて、8年間にわたって、
年齢35−65才の2万3千人を対象として行われたライフスタイルと慢性疾病のリスクとの関連についての調査報告である。
ライフスタイルの4つの要素
に関して、全部を満たしたグループ(調査対象の9%が該当)においては、 全部の要素を満たしていないグループ(調査対象の4%が該当)に対して、 慢性疾病全体のリスクが78%低いとの結果が得られた。
また、糖尿病、心臓発作、脳出血、がんの疾病別については、糖尿病のリスクが93%、
心臓発作のリスクが81%、脳出血のリスクが50%、がんのリスクが36%低いとされた。
上の各要素を満たしている場合と、満たしていない場合の疾病別のリスクの比率なども示されている。
以上の結果から、ライフスタイルの簡単な4つの要素が、 慢性疾病の予防に対して大きな影響のあることが明らかとなったとしている。(関連文献29件)
AICRは、「がん防止のための10項目の勧告2009年版」などにおいて提唱している体重の抑制、 運動を行うことおよび健康的な食生活を中心としたライフスタイルが、 慢性疾病を予防するために有効なことを裏付ける有力な情報だとしている。
ライフスタイルとがんとの関連については、上記のAICRのサイトに多くの情報がある他、