お問合せ
中央労働災害防止協会(中災防)
技術支援部
国際課
TEL 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
E-mail: kokusai@jisha.or.jp
お知らせ
国からの委託事業であった
「国際安全衛生センター(JICOSH)」
が2008年3月末をもって廃止されました。
永らくのご利用ありがとうございました。
同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの
国別、
分野別情報にリンクして取り込んでおります。
2011年1月25日
EU-OSHA Recent News 2010年8月19日
本報告書は、欧州委員会(European Commission
)の雇用・社会問題・機会均等総局(
Employment‚ Social Affairs and Equal Opportunities DG
)の作成によるもので、多くの種類の携帯用端末が職場において、使用されるようになってきたため、使用される端末の種類および使われ方について、現状と今後の見通しおよび健康への影響について調査し、悪影響を防止する手段について検討したものである。
124ページにわたる膨大な報告書だが、その概要を紹介する。
携帯用端末(例えば、PDA-携帯(情報)端末、ラップトップコンピューター、スマートフォン、電子メモ帳)は、さまざまな職種の労働者に幅広く使用され、使用される数は次第に増加しつつある。
携帯用端末及びシステムを使用する作業は、欧州VDU(Visual Display Unit)作業指令が適用される作業とは明らかに異なっている。このようなシステムをいまだに高級な玩具としか見ていない人も多い一方で、セールスマン、技術サポート労働者、配達員、レストラン、保全スタッフなどによる使用が増加している。
本報告書は、携帯用機器の使用により生ずるOSHの問題に挑戦するための政策及び実務に関する勧告を行うことを目的とするものである。調査を行った情報源には、販売データ、製造者及びプロバイダーからの情報、科学的研究、市場調査報告、各国の政府機関からの情報、専門家の見解などがある。
さまざまな種類の携帯用端末システムの使用される業務、どのような範囲で使用されているか、労働者の種類、使用することにより生ずる特定のリスクなどを調査し、使用されている技術及び状況の概観を行っている。
また、作業組織(work organization)において生ずるリスクについて調査すると共に、携帯用機器が認知的負荷と相性の良い使用者優先の設計である必要性を強調している。
ストレス源としては、業務と私生活との境界がぼやけること、労働時間が長くなること、携帯用機器を用いる従業員の監督が難しくなり企業の方針に対する関与が低下すること、キャリア形成が難しくなること等があげられ、OSHマネジメントの新しい課題となり、他の企業経営マネジメントと協調した、一層統合的な取り組みが必要となる。
携帯用端末に係る規制については、既存のVDU作業に関する理事会指令(90/270/EEC)に適合しない部分があるため、これを補う手引きまたは基準を作成する必要がある。
要約
序説
要約
序説
要約
文献リスト、略語その他
EU-OSHAは、新しい社会情勢によって発生または、増大するリスクに関する調査を行い、数多くの報告書を刊行してきた。
JISHA海外トピックス2010年5月21日 「安全衛生上のリスクに関する展望」を欧州安全衛生機構が刊行
においては、これらを全般的とりまとめた下記の報告書を紹介している。
New and emerging risks in occupational safety and health