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国からの委託事業であった 「国際安全衛生センター(JICOSH)」 別ウィンドウが開きます が2008年3月末をもって廃止されました。 永らくのご利用ありがとうございました。 同センターのサイトに掲載されていた個別の情報については、中災防WEBサイトの国別分野別情報にリンクして取り込んでおります。

 

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各国情報・国際関係

イギリス安全衛生庁による聴力障害防止のための労働者の手引

2011年3月29日

HSE What’s new 2011年1月31日 別ウィンドウが開きます

イギリス安全衛生庁(HSE 別ウィンドウが開きます )が提供している諸般の分野における手引きの一つで、最近、公表された聴力障害防止のための労働者の手引き(PDF Protect your hearing or lose it 別ウィンドウが開きます )を紹介する。

聴力障害防止のための労働者の手引き
PDF Protect your hearing or lose it 別ウィンドウが開きます

1.
騒音問題とは(What is the problem with noise?)
2.
作業場所の騒音問題の有無(Is there a noise problem where I work?)
3.
雇用主の実施すべきこと(What does my employer have to do?)
4.
自分自身が行うべきこと(What do I have to do?)
5.
聴力保護具の使用に当っての注意事項(What do I have to look out for?)

聴力を保護しよう

1.騒音問題とは(What is the problem with noise?)

騒音は、日常生活の一部で、大きな騒音はあなたの聴力を永久的に損傷させます。会話が困難または不可能になり、あなたの家族はテレビの大きな音声に苦情を言い、あなた自身も電話の使用に問題を生じます。

恒久的な耳鳴りが起ることがあります。聴力障害は、非常に大きなまたは爆発的な騒音では急激に起りますが、一般的には、徐々に起ります。あなたが気付いた時には、手遅れになっているでしょう。

2.作業場所の騒音問題の有無(Is there a noise problem where I work?)

若し、あなたが作業している場所において、次の質問のいずれかにイエスと答えるのであれば、騒音に曝されている可能性があります。

  • 繁華街、真空掃除機または混み合ったレストランなどで、終日、騒音を煩わしく感じますか?
  • 1日に短時間でも、2メートル以上離れて通常の会話をするために大きな声を出さなければならないですか?
  • 1日に30分を超えて騒音の大きな動力工具または機械を使用しますか?
  • あなたの作業するところは、建設工事、解体工事、道路補修、木材加工、プラスチック加工、機械加工、繊維製造、鍛造、機械等の組立て作業、プレスまたはスタンピング加工、紙または板製造、缶詰または瓶詰め作業、鋳物工場など騒音の大きな業種ですか?
  • 打撃音、鍛造音、空圧工具音などの衝撃音源による騒音、またはカートリッジ式工具、爆轟、銃砲などの破裂音による騒音がありますか?

たとえ次の日の朝までには、よくなっているとしても、その日の終わり頃には、聴力が悪くなっているとすれば、上記の作業環境で騒音リスクに曝されているのです。

しかしながら、あなたが聴力に損傷を受ける必要は全くないのです。というのは、あなたの雇用主はあなたの聴力を保護する義務を有し、リスクを低減する対策をとる必要があるからです。

3.雇用主の実施すべきこと(What does my employer have to do?)

法律は、雇用主があなたの騒音に対するばく露レベルを調べ、聴覚に対するリスクを評価することを求めています。

騒音へのばく露の程度に応じて、雇用主は:
(Depending on the levels of noise exposure, your employer must:)

  • 発生源をスクリーンまたは遮蔽物で囲い、消音器を取り付けるなどの工学的対策を講じて騒音へのばく露を制御し;
  • 聴覚保護具のみに頼ることなく、作業方法または、作業場所の配置を変更し;
  • 作業に係る最も騒音の少ない機械を備え;
  • 聴力保護具(あなたに適した)を支給し;
  • 定期的に聴力検査を実施し;
  • あなたに対して教育訓練を実施し、必要な情報を提供し;
  • あなたまたはあなたの代理人に相談しなければなりません。
4.自分自身が行うべきこと(What do I have to do?)
協力(Co-operate):
あなたの聴覚保護のために雇用主が講じることに協力することです。騒音囲いなどの騒音制御装置を適切に使用し、定められた作業方法に従うことです。
支給された聴力保護具を着用する (Wear any hearing protection you are given):
適切に着用し(着用に当っては、教育を受ける必要があります。)、騒音作業中及び騒音保護区域内である場合は、これを確実に着用しなければなりません。短時間でも着用を止めることは、聴覚傷害を引起す可能性があります。
聴力保護具の適切な取り扱い (Look after your hearing protection):
雇用主は、あなたに保護具をどのように取り扱うか、どこでこれを取得できるかについて通知しなければなりません。
報告 (Report any problem):
聴力保護または騒音制御装置になんらかの問題がある場合は、直ちに報告します。雇用主または安全代表者に連絡します。若し、聴覚に問題がある場合にも、雇用主に報告します。
5.聴力保護具の使用に当っての注意事項(What do I have to look out for?)

エアマフ、耳栓などの聴力保護具は、傷害防止の最後の手段です、したがって、次のことをチェックする必要があります。

エアマフ(Earmuffs):
耳を全部確実に覆い、しっかり取り付け、シールの周りにギャップがないようにする。髪の毛、宝石、眼鏡、防止などシールの邪魔になるものをなくしておくことです。
耳栓(Earplugs):
これらは、正しく取り付けるのは困難なので、正しく取り付ける練習をし、必要に応じて支援を仰ぐことです。これらは、正しく取り付けているように見えても、保護効果を発揮しない場合があるので注意する必要があります。着用前に手をきれいに洗い、また、決して共用使用しないことです。ある種のものは、使い捨てで、または再使用可能なもの、洗浄再使用のものもありますので、使用する耳栓の種類をよく確認することが必要です。
セミインサート式/キャップ型:
耳栓と同様の注意事項に留意し、特にヘッドバンドをキチンと締めておくことです。

詳細情報については、「www.hse.gov.uk/noise 別ウィンドウが開きます 」を参照ください。

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